055-234-5455

『4毒(甘いもの、小麦類、乳製品、植物性油脂)について考える』

みなさん4毒(よんどく)というワードをご存知でしょうか?

4毒とは、甘いもの、小麦類、乳製品、植物性油脂のことを指していて、4毒を摂取しなくなると不調や病気が良くなるという、いわゆる「4毒抜き」の食事法が最近とくに注目されているように感じます。

患者さんからも、「先生は4毒ってどう思いますか?」的なことをよく聞かれるようになりました。

そもそも4毒というワードは、通称「よしりん」こと、歯科医の吉野敏明先生が作った造語らしいです。

このブログでも『砂糖は甘くない』『日々の食事が花粉症を悪化させているかもしれないという話』『牛乳のウソとミネラルの重要性vol.2〜カルシウム・マグネシウム編〜』『油脂・脂質の重要性vol.3/身体に悪いトランス脂肪酸』などなど書いてきましたが、たしかに日々の食生活の中でこういった食べ物の摂りすぎが、実は様々な不調や病気の一因になっているということは、大いにあるのではないかと思います。

僕も数年前までは甘いものが大好きでしたが、コロナを機に食生活を見直したことで、頭痛をはじめとする様々な不調にも滅多にならなくなったということもあり、患者さんに食のことについてお話しする際にも自分の経験談も踏まえながら、「これらの食べ物を断つと体調に変化が見られるかもしれないですよ」というようなことをお伝えしています。

が、僕としては4毒のすべてが悪いとは思っておりません。

たしかに摂りすぎは良くないとは思いますが、植物性油脂は摂りすぎなければ、そして植物性油脂それぞれの特徴や摂取の仕方(使い方)、品質などを考慮した上で、適度に摂るほうが良いと考えています。

たとえば、ラードやバターなどの動物性油脂(飽和脂肪酸)は熱に強いですが、植物性油脂(不飽和脂肪酸)は熱に弱いものが多く、熱に弱い油を加熱調理に使ってしまうと、酸化した油を体内に摂取してしまうことになりかねません。

酸化した油は体内の中性脂肪やコレステロールなどをも過酸化脂質に変えてしまう要因となり、細胞やDNAなどを傷つけてしまいます。

また炎症なども誘発しやすくなるため、加熱調理の際は使用する油選びが大切です。

植物性油脂の中でも比較的熱に強いのは、こめ油、オリーブ油、菜種(キャノーラ)油といったところでしょうか。

炒め物や揚げ物などでも、ごま油を使いますといった話を聞くことが度々ありますが、ごま油もけっして熱には強いとは言えず、ごま油を使う時は最後に風味づけ程度に使ったり、サラダなどのドレッシングとして使うのが良いかと思います。

少し話が脱線しましたが、そもそも三大栄養素の中に脂質(あぶら)があるわけで、脂質は細胞膜やホルモンの原料やエネルギー源となったり、脳実質=脂肪の塊と言ってもいいくらいなので、栄養といった観点からも油をまったく摂らないというのは、かえって別の問題を生じさせる要因になりかねません。

身体にかかせない油の重要性については、それぞれの油の特徴や選び方、避けるべき油などなど、内海先生の「油の教科書」に書かれていますので、

そしてくぼた整骨院でも絶賛販売してますので、ぜひお買い求めいただきご自身でも勉強していただければと思います。

4毒に話を戻しますが、甘いものはダメっていうのはその通りかなと思います。

しかしながら小麦類や乳製品もすべてダメとは思いません。

たとえば、品種改良をされていない原種や固有種に近い小麦で作ったパンでは、小麦アレルギー(グルテン不耐症)の人であってもアレルギー反応を起こさないそうです。

あるいはホルモン剤や抗生剤、遺伝子組み換え飼料を使わずにグラスフェッド(牧草)飼育された牛の乳製品であれば、良質な脂肪源やタンパク源となります。

また、便秘や花粉症などがひどかったという人で、ヨーグルトを自分で作って食べるようになってからそういった症状が和らいだという話を聞くことも多々あるため、生の牛乳はよっぽど好きな人以外は飲まなくていいかなと思いますが、バターもチーズもヨーグルトも乳製品は全部ダメというのは一概には言えないのではないかなと思っています。

なので、以上のようなことを踏まえた上で、甘いもの、小麦類、乳製品、植物性油脂を普段の食生活の中で取りすぎているかも?という人、あるいは不調や病気を自覚している人は4毒抜きをすれば何かしらの良い変化が見られるのではないかと思いますので、実践してみてくださいませ。

しかしながら、『正しい食事法は存在しない』でも書いたように、4毒抜きの食事法もまた、万人に合うわけではありませんし、生涯ずっとストイックにやり続けると、おそらくまた何らかの問題が生じてくるのではないかと思います。

また4毒以外でも農薬や添加物、環境ホルモン、放射能などの避けたほうがよい社会毒が存在します。

しかしながら、現代に生きていればこれらを完全に避けるのは不可能です。

そもそも人間は基本的に雑食であり、上記のような社会毒は避けるよう努力しつつも、満遍なく様々な栄養を摂取するためにはなんでも食べたほうがよく、また季節ごとに採れる食材を食べるということにも意味があり、したがって旬の食べ物もまた、積極的に摂るべきかと思います。

たとえば先月くらいはウドやふきのとうだったり、ここ最近だと菜の花やのらぼう菜をよく食べますが、春に旬を迎える食材には解毒やデトックスを促す食べ物が多く、これらを食べることで冬にたまった毒を排出することができます。

また、時には友人たちとわいわいしながらたこ焼きパーティーをしたり、またある時には誕生日に家族みんなでケーキを食べてお祝いするなんてことも、楽しみの一つかと思います。

要するに何が言いたいのかというと、不調や病気を自覚している人はともかくとして、今とくになんの問題もないという人は、何事もやりすぎないくらいがちょうどよく、日々の食生活を楽しみながら、毒を入れたらちゃんと解毒・デトックスできる身体を作っておくというのもまた、人間が心身ともに健全に生きる上で大切だよねということです。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院