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『日々の食事が花粉症を悪化させているかもしれないという話』

今日は4月2日。

桜も満開の時期は過ぎましたがまだまだきれいに咲いており、桃の花は今が満開なのかな?白やピンクの花を咲かせてようやく春爛漫といった感じですね。

「お花見とか行きますかー?」て患者さんによく聞いたりしますが、「行きたいんだけど花粉症がひどくてねー」という声が今年はとくに多いような感じがします。

たしかに先月くらいからいわゆる花粉症の症状、鼻水や涙、目のかゆみがひどく、とてもつらそうな患者さんが多い印象で、なかには就寝時なんかも鼻が詰まって熟睡できず、寝ても疲れがとれずに困っている方も少なくないです。

花粉症って花粉に対するアレルギー症状ですが、実は「純粋な花粉」だけではそこまでのアレルギー症状は引き起こしにくいと言われています。

太古の昔は今よりもはるかに多い木々が生い茂っていたにも関わらず、先住民たちに花粉症などといった症状はまったくなかったそうです。

しかしながら現代においては花粉症の人が年々増加の一途をたどっています。

これは大量のスギを植林した歴史も理由の一つとして挙げられるとも思いますが、近代化にともなう大気汚染によるところが大きく、排ガスやPM2.5などの化学物質が花粉にくっつくことで強力なアレルゲンとなり、花粉症を引き起こしているのではないかと言われています。

また花粉症などのいわゆるアレルギー症状を引き起こすメカニズムは、僕らの免疫システムが密接に関わっているのですが、この免疫システムが敏感になりすぎていることもひどい花粉症を発症させてしまっている原因の一つと言えます。

そして、免疫が過剰に反応してしまう=花粉症などのアレルギー症状を引き起こす原因と、日々の食事は密接に関係しています。

①甘いもの②乳製品③小麦④トランス脂肪酸をやめたら花粉症良くなるかもです」と患者さんにお話しすることがあります。

で、ちゃんと実践する人はけっこう花粉症が良くなります。

まったく症状を出さなくするのは難しいかもしれませんが、それでもつらさはだいぶ軽減する人が多いです。

僕らの免疫システムは腸内環境に依存するところが大きく、腸内細菌叢のバランスが崩れることで正常な免疫システム維持が難しくなります。

①砂糖やとくに人工甘味料などの甘いものは腸内バランスを崩し、免疫機能を低下させてアレルギーを含むさまざまな病気や不調の原因となります。

②牛乳などの乳製品に含まれるラクトース(乳糖)を分解するラクターゼという消化酵素を持たない人が日本人には多く、たとえば牛乳を飲むと下痢をするという人は基本的に牛乳は合わない人であり、またカゼインという乳たんぱくは胃腸で分解・消化・吸収できず、さらに分子が小さいために腸の機能が弱っていると腸壁を透過してしまい、血液に入ることで鼻づまりやぜんそく、アトピーなどのアレルギー疾患や潰瘍性大腸炎、自己免疫疾患、不定愁訴など、実に幅広い病気や不調の原因になりえます。

③日本でも昔から小麦は栽培されており、昔の品種、原種の小麦ではアレルギーは引き起こさないそうです。しかし品種改良が繰り返し行われた現在の小麦はアレルギーやさまざまな病気や不調に関係しています。

④マーガリンやファットスプレッド、ショートニングなどに含まれるトランス脂肪酸は自然界に存在しない人工的な油脂です。摂りすぎなければ大きな問題にはならないかもしれませんが、排出されなかったトランス脂肪酸は脂肪にたまり続け、慢性的な毒性を発揮してさまざまな病気や不調の原因となります。

またこれら以外にも現代においては加工食品などで、とくに日本は多くの添加物が使われており、腸内環境を崩す原因となっています。

免疫システムを正常に保ち、日々を健康に過ごすためにも日頃の食生活が大切だと思いますが、花粉症などの症状は花粉にくっついて体内に入ってきた異物を体外に排出するために免疫が正常に働いているとも言うことができると思います。

ということは、僕は(妻も)花粉症は一切なく、よかったと思う反面、身体に悪い物質が身体に溜まり続けているのかも?なんてことも思ったりします。

なので、日頃から腸内環境を良い状態に保ち、身体に悪いものが入ってきてもちゃんと排出できるよう心がけたり、またよもぎ蒸しなどでしっかり時間をかけて汗をかいて有害物質の解毒・デトックスに努めていきたいと思います。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院

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