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『有害ミネラルを解毒する方法』

必須ミネラルと有害ミネラル

前回のブログ記事『現代病と脂溶性毒』では、薬や農薬、添加物などの石油系の毒は脂肪にたまるというお話をしましたが、今回は「有害ミネラルが身体にもたらす悪影響」について書いていこうと思います。

そもそもミネラルとは…

生体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称。代表的なものはカルシウム、リン、カリウムなど。

生体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外のものの総称で、無機質ともいいます。

ミネラルは体内で合成できないため食物として摂る必要があります。不足した場合は欠乏症やさまざまな不調が発生しますが、摂りすぎた場合にも過剰症や中毒を起こすものがあります。

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンを多量ミネラル、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンを微量ミネラルとして、基準を設定しています。

ミネラルは、互いに吸収や働きに影響をあたえ合うことがあるため、バランスよく摂ることが求められます。

(最終更新日:2021年5月10日)

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット

上記のように、ミネラルはビタミンとともに身体の化学反応を進めたり、情報の伝達に利用される、僕たちの身体になくてはならない物質です。

しかしそれとは反対に、僕らの身体に悪影響をもたらして病気や不調の原因となる「有害ミネラル」があるのはみなさんご存じでしょうか?

有害ミネラルの種類とその毒性について

1.アルミニウム

骨、骨髄、脳の変性を起こしうる毒性を要し、精神に異常をきたす可能性がある。ベーキングパウダーやさまざまな食品添加物に使用されており、また胃薬などの薬類、ワクチンにも使用されている。

2.カドミウム

いわゆる「イタイイタイ病」の原因となった有害ミネラル。カドミウムは排ガス、石油などにも含まれるが、土壌又は水など環境中に広く存在するため、米、野菜、果実、肉、魚など多くの食品に含まれており、日本では米からの摂取割合が最も多く、1日におけるカドミウム摂取量の約4割を占めている。少量でも徐々にカドミウムが体内に蓄積されていくと骨軟骨の脆弱化、腎機能障害、肺気腫などが引き起こされる。

3.ヒ素

農薬が残留している野菜や米に含まれ、また海産物では海水に溶け込んだヒ素が藻類やプランクトンに取り込まれることで食物連鎖を通じて生体濃縮されるため、ヒ素が比較的高い濃度で含まれており、日本では伝統的に海藻類や魚介類を摂取する食習慣があるため、諸外国と比べて多くのヒ素を食事から摂取している。ヒ素は有毒性が強く、微量でも長期にわたって蓄積されると皮膚がんなどの皮膚疾患や肝障害、末梢血管障害などを起こしうる。

4.水銀

主に魚介類、とくにマグロやメカジキなどの大型魚を食べる日本人で毛髪検査を行うと、有機水銀がほぼ100%検出されるといったデータもある。水銀は中枢神経系に影響を与える神経毒であることが十分に立証されている。さまざまなワクチンにも含まれている。

その他、ミネラル系の毒としては放射性物質が最悪・最強の毒性を持っていると思いますが、放射性物質についてはまた別記事で書いていきたいと思います。

有害ミネラルを解毒・デトックスする方法

1.キレート野菜で解毒・デトックス

みなさん「キレート野菜」て聞いたことありますか?

キレートとは、ギリシャ語で「カニのはさみ」を意味し、カニのはさみのように有害物質を挟み込んで体外への排出を助けてくれる野菜のことを「キレート野菜」って言います。

キレート効果を促進する薬剤を使用して有害重金属(ミネラル)の排出を行う「キレーション療法」という治療を行っている医療機関もありますが、「キレート野菜」を日ごろから心がけて摂取することでも有害ミネラルの解毒・デトックスには有効です。

主なキレート野菜はネギ・ニンニク・ニラ・たまねぎ・だいこん・わさびなど香りや辛味の強いもの、人参・ほうれん草・ブロッコリー、ピーマン・アスパラガス・パプリカなどの色味の強い緑黄色野菜があげられます。

とくにネギ、ニラ、ニンニク、玉ねぎなどは香り成分であるイオウ化合物が含まれており、イオウ化合物が有害金属とだけ結合し、鉄や亜鉛などのミネラルは体内に残して有害物質だけを排出しやすい形に変えることで肝臓の働きを活発にする効果があります。

また春の季節に食べられるふきのとうやタケノコ・菜の花などの苦味の強いものも解毒&デトックス作用が強いため、積極的な摂取が望まれます。

2.体温を上げて時間をかけてじっくり汗をかく

脂溶性毒の解毒法でも書きましたが、有害ミネラルの解毒法でも「体温を上げて時間をかけてじっくり汗をかくこと」が有効です。

体温を上げて時間をかけてじっくり汗をかくことで、脂肪燃焼とともに有害ミネラルの排出も促されます。

しかし汗とともに排出されるのは有害ミネラルだけでなく、身体にとって必要なミネラル分や栄養素なども排出してしまう為、有酸素運動や低温サウナ、岩盤浴や陶板浴、よもぎ蒸しなどで体温を上げながら時間をかけてじっくり汗をかいた後は排出されてしまった、身体に必要なミネラル分や油分、栄養分などをしっかり補給・補充する必要があります。

また、せっかく毒素を排出しても、身体に悪い食べ物を食べていては同じことの繰り返しになってしまいます。

自動車のオイル交換のようなイメージで、解毒・デトックスしたあとに身体にいい良質なミネラルや栄養・油を補給・補充することで悪いものをいいものへと入れ替えていくことが、健康を維持・増進していく上でも大切なことだと思います。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院