『現代病と脂溶性毒』

先住民に現代の病気は存在しない

太古の昔、狩猟採集を行いながら命をつないできた先住民たちには、がんも糖尿病もアレルギーも自己免疫疾患も難病もまったくと言っていいほど存在しなかったそうです。

彼らの死因の多くは死産や外傷、感染症でした。

彼らの多くは100歳以上生き、現代人よりも長寿だったというデータも数多く残っているそうです。

しかし現代ではさまざまな病気が存在します。

昔はなかった病気が今は存在する理由、それは昔にはなかった身体に悪いものが身の回りにたくさんあるからだと思います。

石油系の化学物質は脂肪にたまる

スーパーに買い物に行って商品を手に取って裏面を見てみると、本当にたくさんの食品添加物が使われているのがわかります。

ドラッグストアで売っているシャンプーやリンス、ボディーソープ、洗剤や柔軟剤なども裏面を見てみるとカタカナの化学物質がびっしり書いてあります。

これらはすべて石油系の化学物質で作られています。

また、病院で出される薬もホームセンターで普通に売られている農薬たちも石油系の化学物質が使われています。

日本て世界的に見ても病院で出される薬の量ってめちゃめちゃ多いらしいです。

それと農薬の基準がゆるすぎて世界で一位二位を争うくらいの農薬大国らしいです。

石油系の化学物質は、人体にすぐには影響を与えるものではないのですが、時間をかけてゆっくりと人体に作用してくるという、いわゆる慢性毒性を持った物質であり、これら石油系の毒は僕たちの脂肪に蓄積されていきます。

身体によくないトランス脂肪酸

僕がまだ子供だった頃、食パンを朝食で食べることが度々ありました。

その時に、マーガリンは植物性だから、動物性のバターより身体にいいと言われてマーガリンを食パンに塗って食べていました。

今でもスーパーやコンビニで食パンや菓子パン、惣菜パンの裏面を見てみると、マーガリンて書いてあるものが非常に多いですが、マーガリンは植物性だから安心なんてことはまったくなく、むしろ身体に悪いです。

それはマーガリンはトランス脂肪酸の塊だから。

トランス脂肪酸とは、植物性油脂（不飽和脂肪酸）を加熱して水分を蒸発させて脂肪分を凝固させ、そこに人工的に水素を添加して作られたものです。

不飽和脂肪酸を人工的に飽和脂肪酸に作り変えたものがトランス脂肪酸です。

こうして本来自然界には存在しないトランス脂肪酸という物質が作られるわけですが、マーガリンのほかにもショートニング、ファットスプレッドなどもトランス脂肪酸です。

ちなみにマーガリンは分子構造的にプラスチックと分子一つしか違いがありません。

欧米諸国ではトランス脂肪酸の使用を全面的に禁止にしたり、あるいは制限を設けたり、使用表示を義務付けしている国や地域が増えていますが、日本では何の規制もないのが現状です。

トランス脂肪酸は長期にわたりとり続けることで少しずつ体に蓄積され、まさに慢性毒性を発揮し細胞のDNAまでも傷つけてしまう危険な物質であり、また糖質とともに炎症を誘発し、免疫力を低下させて、糖尿病やコレステロール疾患、心臓血管系の病気、がん、自己免疫疾患、アレルギー、うつ、慢性疲労などなど、あらゆる病気や不調の原因となることがわかっています。