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『生理前に気分が落ち込む、イライラする~PMSにも「よもぎ蒸し」をおすすめする理由~』

PMS=月経前症候群とは

女性の月経周期は25~38日で「月経期(約3~7日間)」「卵胞期(約14日間)」「排卵期(1日間)」「黄体期(約14日間)」の4期に分けられます。

PMSとは「黄体期」の時期、生理の1~2週間前から起こるさまざまな不調のことをいいます。

PMSでお悩みの方、非常に多いと思います。

今回のブログでは、PMSについて「①どんな症状なのか」「②なぜ起きるのか」「③予防・改善するためにできること」を書いていこうと思います。

PMSの症状とメカニズム

✅生理前になるとニキビができやすくなる、✅下腹部が張る、✅便秘になる、✅身体がむくんですっきりしない、✅なんだかだるい、眠い、✅甘いものが食べたくなる、✅気分が沈む、✅すぐに機嫌が悪くなる、イライラする、✅乳房が張る、✅腰痛や肩こりがするetc….。

生理の1~2週間前に出現する上記のような症状をPMS=月経前症候群と呼び、現代では7~8割の女性が軽度なものも含めて何らかのPMS症状を抱えていると言います。

プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)

PMSには黄体期に分泌される「プロゲステロン」というホルモンが大きく関係しています。

プロゲステロン=黄体ホルモンには、①子宮内膜や子宮筋のはたらきを調節する、②乳腺を発育させる、③体内の水分量を保つ、④食欲を増進させる、⑤基礎体温を上昇させる、⑥おりものが粘性を増すことで精子と卵子が受精しやすくするなどのはたらきがあり、これから妊娠して赤ちゃんを育んでいくための身体づくりに欠かせないホルモンです。

またプロゲステロンは妊娠が成立しなかった場合に、その後に起こる生理で受けるダメージから身体を守る役割も果たしています。

栄養分を身体に蓄えたり、体内に水分をため込んで生理時に失う血液を薄めることで、失われる赤血球(ヘモグロビン)などの血液成分を最小限に抑えるため、この時期はむくみやすくなります。

また、生理の準備として子宮に血液が集まってくるのもこの時期であり、それにより身体の血流が悪くなることでいつもよりも寒く感じたり、肩こりや腰痛がひどくなることにつながります。

そして精神的に不安定になる、気分が落ち込む、すぐにイライラする理由。

それは黄体ホルモンが感情を調整したりコントロールする脳の神経伝達物質にも作用するからなのです。

プロゲステロンは排卵直後から分泌量が増え、生理が始まる1週間前くらいから減り始めます。

プロゲステロンが減ると、「ガンマアミノ酪酸(GABA)」や「セロトニン」といった、気分を落ち着かせたり、不安感を取り除いたりする神経伝達物質がうまく働かなくなります。

また、エストロゲン(卵胞ホルモン)は排卵前にもっとも多く分泌され、排卵期には減少しますが黄体期には再び分泌が増進します。

エストロゲンには気分、認知、睡眠、食欲、行動などを調節するはたらきがあり、プロゲステロンと同様に「セロトニン」を調整するはたらきもあるため、この2つの性ホルモンの増減が影響することで精神的に不安定になったり、気分が落ち込んだり、すぐにイライラしてしまうのではないかと言われています。

また、もしも妊娠していた場合、子宮内の赤ちゃんを守ろうとして無意識的に男性=オスから距離を置きたい、遠ざけたいという意識がはたらいているということもあるかもしれません。

PMSを予防・改善するために

このように多くの不調をもたらすPMSですが、とくに食事との関係性が深いと考えられています。

ビタミンやミネラル、カルシウム、マグネシウムなどは身体の恒常性維持や精神の安定を保つうえで重要な栄養素であり、積極的な摂取が望まれます。

いっぽうアルコールやカフェインはPMSを悪化させる可能性が指摘されており、この時期はお酒やコーヒーは極力控えたほうがよさそうです。

また、ご自身のホルモン周期を知り、PMSの時期は無理をしないということも大切です。

そしてその時期は意識的に心と身体をケアしていくことも大切なことだと思います。

たとえば軽く身体を動かしてみる、お風呂にゆっくりつかるなどして積極的に身体を温めて血行を促進する。

また、PMSの予防・改善には月経過多を改善することも大切だと言われています。

そのためには普段から「排泄力」を高めておくことが大切です。

そして排泄力を高めるためにもっとも効果的なのが、やはり「あたためること」なのです。

PMSにもよもぎ蒸しがおすすめ

継続してよもぎ蒸しをしている人、あるいはPMSの時期によもぎ蒸しをすると、生理痛が軽くなるというお声とともに、「月経時の経血量が変わる、減る」というお声をいただくことがあります。

PMSでお悩みの方は、ぜひよもぎ蒸しをおすすめしたいと思います。

生理の1-2週間前、PMSの時期によもぎ蒸しで骨盤内蔵器(子宮、卵巣、腸)を温めることで、血行が促進されて性ホルモン分泌のバランスが整い、また大量に汗をかいて余分な水分を排出することでむくみの改善にもつながります。

また、よもぎ蒸しは腸もしっかり温めるので、腸のはたらきも促されて便の排泄もスムーズになります。

そしてよもぎの香り成分には心身の鎮静作用があり、よもぎの蒸気に包まれることで自律神経のバランスも整いやすくなり、心身のリラックス効果も高まるため、PMSによる気分の落ち込みやイライラ、不安感も解消されやすくなります。

つらいPMSでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院

よもぎ蒸し