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『故きを温ねて新しきを知る』

あけましておめでとうございます。

いよいよ新たな1年がスタートしました。

2020年はコロナ一色で、また年が明けても一都三県の知事たちが政府に緊急事態宣言を要求したというニュースが流れ、もう勘弁してくれといった感じですが、憂いていてもしょうがないので自分としては日々やるべきことを地道にコツコツ積み重ねて今年もまた来てくださる方々が少しでも元気になっていただけるよう精進していきます。

本年もよろしくお願いいたします。

皆さん温故知新(おんこちしん)て知ってますか?

「温故知新」=「故(ふる)きを温(たず)ねて新(あたら)しきを知(し)る」ていいます。

儒教の「四書」の一つである「論語」に出てくる言葉です。

「論語」は今から約2500年前、儒家の始祖である孔子(釈迦、キリスト、ソクラテスとならんで四聖人=四聖といわれている)の言行を孔子の死後約400年かけて弟子たちが編纂した書物です。

温故知新とは、「以前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること」です。

YouTube見てると、よく「今話題の○○治療で今までどこへ行っても治らなかった症状が瞬時に解消!!」みたいなCMが流れたり、DMでも「本来○○万円する動画を今なら無料でプレゼント!!」みたいなのが送られてきます。

僕もまだ施術家になりたての頃だったら、こういった宣伝文句に乗せられてセミナー受けたり動画見ちゃったりするかもしれません。

が、最近は新しい技術や技法をどんどん学ぶということよりも、今まで学んできたことをもう一度学びなおす、あるいは東洋医学などの古来から行われてきた伝統医療や伝統療法を学んでいきたいと思う気持ちが強くなってきたんですよね。

くぼた整骨院を開院して7年目。

おかげさまで開院以来、順調に営業を続けてこられてきたと思います。

木で例えると、大地に根を張り、ぐんぐん枝を伸ばして葉もしっかりついてきたと思います。

開院してからは、どちらかというと外へ外へと枝葉を伸ばす気持ちが強かったように思いますが、これからももっと大きな木に成長させるためには「根っこ」の部分をより太く、大地にしっかり根付くように成長させていくことが大切なんじゃないかって、最近とくに考えるようになったんですよね。

現代では西洋医学が医療のスタンダードになっていると思います。

しかしながら、古来から受け継がれてきた東洋医学や伝統療法でしか解決できない問題があることもまた事実です。

僕の施術スタイルは日本古来の武術がルーツである技法が主体になっています。

ぎっくり腰や捻挫などでは、腱を引いたり収めたりすることで、実際に歩くのもままならない人がすたすた歩けるようになったりします。

しかし江戸末期から明治維新にかけて、文明開化とともに西洋医学が台頭し、医療のスタンダードになっていくにつれて、日本に古くから存在していた民間療法や伝統療法は影をひそめるようになっていきました。

よく西洋医学は対症療法(アロパシー)で東洋医学は根治療法という言い方がされます。

西洋医学は病気を見て、東洋医学は人を見るとも言います。

痛みや不調にはかならず原因があります。

逆を言うと原因が取り除けなければ痛みや不調はなくなっていきません。

その原因は筋・骨格のこともあれば、内臓からきていることもあります。

またその人の考え方や思想、性格からきていることもあります。

また生まれ育った環境や今現在の環境が影響しているかもしれません。

あるいは食べているものが不調の原因であることも少なくありません。

かならず原因があるから結果としての痛みや不調が存在するのだと思います。

2021年は今まで学んできたことを再度学びなおし、またはるか昔から先人たちが培ってきた知識・見識を知り、彼らの考え方や哲学・思想、歴史を学んでいき、自分自身のさらなる飛躍につなげていきたいと思います。

今年は明日1月4日(月)より通常営業いたします。

本年もみなさまのご来院をお待ちしております。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院