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『花粉症、アレルギーについて考える』

今日は3月10日。

まだまだ春本番という感じでもないですが、それでも徐々に寒さも和らいできており、今日なんかは風もなく穏やかな陽気でわりと過ごしやすい1日でした。

今がちょうど季節の変わり目といったところでしょうか。

季節の変わり目は体調を崩しやすく、以前のブログ記事『春は解毒(デトックス)の季節/冬から春への季節の変わり目にぎっくり腰が多発する理由』でも書いたように、この時期はとくにぎっくり腰に限らずさまざまな不調になりやすく、いろいろな症状を抱えた患者さんたちが来院される傾向にあるように思います。

また、季節の変わり目とは関係ないかもですが、当院にいらっしゃる患者さんたちのなかにも、最近とくに「花粉症」の人が多い印象です。

これも以前のブログ記事『日々の食事が花粉症を悪化させているかもしれないという話』でも書きましたが、「花粉症がひどくて〜」という人に「①甘いもの(砂糖)②小麦③乳製品④悪い油(トランス脂肪酸や酸化した油)をやめたら花粉症だいぶよくなるかもです」というお話をします。

まじめに実践してくれる人はけっこう良くなる人が多いのですが、こういった話をしても「甘いものはやめられないね〜」とか「薬飲んでるから大丈夫です🤚」て言われたりします。

まあそう言われてしまえばそれ以上のことは言いませんが、アレルギーとは身体に異物が入ってきた時にそれらを排出するために起こっている現象であり、ヒスタミンという化学(神経)伝達物質を放出して炎症反応が起きることで現れる症状です。

もしくは何らかの原因によって本来ならば反応しなくても良い物質に対しても過敏に免疫反応が起こってしまうことで誘発される現象です。

今や花粉症やアレルギー性鼻炎、ぜんそく、じんましんなどなど、さまざまなアレルギーがあるかと思います。

しかし、これも『食生活と身体の退化/食の近代化と病気の関係』『身体の退化と現代病について』に書いたように、先住民たちに花粉症やアレルギーといった病気は存在しませんでした。

先住民たちが生きてきた時代は現代よりも自然が多く、花粉がバンバン飛んでいたことが推測されますが、それにもかかわらず花粉症がないってなんで?と思いませんか?

現代においてこれだけ花粉症の人が増えたのは、花粉がただの花粉ではなくなっているからということが一つの原因として言えるかもしれません。

近代化にともなう大気汚染によって、花粉にさまざまな化学物質が付着して社会毒まみれの花粉になっているからということです。

要するに身体に悪い社会毒まみれの花粉を身体に取り込まないようにして必然的に起こっている生体防御反応として鼻水やくしゃみ、涙を出しているのかもしれないということです。

また、食生活が昔と今とで大きく変化してきていることも花粉症などのアレルギー疾患が増えている理由の一つとして考えられます。

品種改良を繰り返し行うことで作られた精製穀類はアレルギーを誘発しやすく、また添加物満載の加工食品、残留農薬、畜産におけるホルモン剤や抗生物質などは身体の免疫機構を狂わせ、別に身体に害のないようなものであっても免疫の誤作動によって過剰な免疫反応が誘発され、身体にさまざまな症状となって現れます。

たしかに花粉症で鼻水が止まらなかったり、ぜんそくで呼吸が苦しかったり、じんましんが出てかゆみがひどかったりなどは、本人にとっては大変つらいものかと思います。

薬を使って目先の症状を和らげるというのが必要なこともあるかと思います。

とくにぜんそくの発作やじんましんで呼吸が苦しいなどといった重篤な状態を回避するためにはもちろん薬は使われるべきと思いますが、これらはあくまでも対症療法であり、根本的に治しているわけではありません。

花粉症の薬などのいわゆるアレルギーを抑える薬は免疫抑制剤であり、文字通り免疫を抑制します。

使い続けると、もしかしたらまた別の問題が生じることもあるかもしれません。

身体に現れている症状はなぜ起きているのかを考え、根本に目を向けること、そしてそもそも先住民には花粉症やアレルギー、もっと言うとがんも難病も自己免疫疾患もなかったという事実が、健康を考える上で重要なヒントとなると思います。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院