20代前半からずっと腰痛に悩まされていたMさん、30代女性。
介護の仕事で腰に負担がかかりやすく、慢性的に腰が痛むというのはもちろん、定期的にひどいぎっくり腰に見舞われるなど、大変つらい20代を過ごしてこられました。
ヘルニアも2か所あり、1か月に1回程度でしょうか?定期的に病院に行っては鎮痛薬をもらい、それを毎日飲み、コルセットを巻いて仕事に行く、という生活を何年もしていました。
しかし薬を飲んでいてもいつも慢性的な腰の痛みはあり、またぎっくり腰も定期的に起こります。
こんな生活を繰り返すうち、Mさんは「これって根本的な解決になっていないんじゃない?」と思うようになりました。
病院に行っても「最近どうですか?じゃあクスリ出しときますね。」と言われるだけで、あとは「クスリでダメなら手術ですね」という感じなので、Ⅿさんは自分で何とかしないとと思い立ち、自分でいろいろと考えるようになりました。
一言で腰痛と言っても、その原因が内科的な病因もあれば心因性のものもありますが、単純に普段の生活の中で腰にかかる負担が大きく、その負担に腰が耐えることができなければ腰痛が起こる、というのは言わば当たり前であり、日々施術をしていてもそういった原因で起こっていることが推測される腰痛は非常に多いです。
したがって、上記のような原因で発症している腰痛(ヘルニアなども)を防ぐためには、身体を強くして負担に耐えられるようにすることが必要です。
また身体を強くすることで腰への負担がいきにくくなるため、そういったことからも腰痛の予防あるいは改善にもつながります。
ということで、Mさんは20代後半から毎日少しずつプランクなどの体幹トレーニングや筋トレ、ストレッチをするようになりました。
日によっては「疲れたから何もしたくないなー」と思っても、「もうあのつらい腰痛は味わいたくない!」という強い意志のもと、毎日欠かさず行ってきたストレッチ&筋トレの甲斐もあり、もともと身体も硬く、立位体前屈をしても床に手がまったくつかなかったⅯさんですが、今ではもう床にべたっと手がつくくらい柔軟性もupし、今も軽い腰痛くらいはあるものの、ここ数年はぎっくり腰になることもなく、以前は毎日飲んでいたクスリも今は飲まなくてもいられるようになりました。
また、もともとⅯさんは20代の頃は標準体型より太っていましたが、身体を鍛え始めて徐々に自分の身体の状態が変わっていくにつれて、健康に対する意識もさらに高まり、さらに食生活も見直して体重も徐々に減らしていき、今では20代の頃とは別人かと思えるほどに体型もスッキリしています。
Mさんは今も定期的に施術にいらっしゃいますが、以前のように痛めて来院するというよりも、あくまでもメンテナンスといった感じでしょうか。
やはり毎日のストレッチ&筋トレによって、負担に耐えうるだけの強い身体が作られ、また強靭かつ柔軟性に富んだ筋肉がまさしくサポーターの役割を担うことで負担がいきやすい箇所に負担がいきにくくなった証だと思います。
今は「人生100年」などと言われます。
言い方を変えると、嫌でも100歳まで生きなきゃいけないかもしれないってことです。
別に長生きしたくないと思っても、身体のあちこちにガタが来ていても寿命まで死ねないってことです。
それこそ80、90、100歳まで生きたとして、ある程度自分でなんでもできるのか、あるいは寝たきりの状態で、あとは寿命がくるのをただ待つのか、どちらがいいかと言えば誰もが前者を選ぶと思います。
そう考えた時に、筋肉がある人とない人では確実に健康寿命は変わってくると思います。
当院にいらっしゃる方々も、日頃から畑をしたり趣味のスポーツなどで身体を動かしていたり、体操教室に行っていたり、ジムで筋トレをしたりして、しっかり筋肉がある人のほうが元気で長生きの人が多いです。
たしかに筋トレはしんどいしストレッチはめんどくさいかもしれませんが、何歳になってもやりたいことができて、行きたいところへも自分の足で行けて、食べたいものも食べることができるという、今は当たり前にできていることを末永く続けていくために、日頃から身体を動かし、ストレッチや筋トレで柔軟かつ強靭な身体を維持・増進していくといった意識を持つことも、健康を考える上で重要な要素の一つとなると思います。
山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院