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『農作業と庭木の手入れと肩関節脱臼の応急処置』

2021年11月21日(日)

だいたい週一で来院してくださるTさん。

76歳とは思えないほど精力的にブドウや桃、野菜などたくさんの農作物をお一人で作られています。

そして毎年この時期になると、ありがたいことにたくさんのおすそ分けをいただきます。

「穴掘って土かけて藁でも乗っけとけし」とTさん。

これから寒くなっても霜にやられず長期保存ができるそうです。

まず穴掘って、

そしてこんな感じ↓

Tさんからいただく野菜や果物は本当に美味しいです。

施術中にいろいろなお話をしますが、畑仕事の話を聞いたりすると、その大変さに恐縮してしまいます。

さまざまな工程を一つ一つ丁寧に行いながら、長い期間を要してようやく収穫に至ります。

以前Tさんに、身体も大変だと思うしなんでここまで農家を続けられるの?って聞いたことがあります。

「みんなに喜んでもらえるとうれしいから」とTさん。

実にシンプルだけど、たしかにそれに尽きますね。

Tさんありがとうございました。

11月23日(火)勤労感謝の日

早いもので今年も残すところあと1ヶ月ちょっととなりました。

11月23日(火)は勤労感謝の日でくぼた整骨院はお休みです。

ということで、毎年この時期に恒例となっている庭木の剪定を。

昨年かなり短めに刈り込んだビバーナムティヌス。

一年でまただいぶもっさりし、

お隣のドウダンツツジを侵食してきたので、

こんな感じに、

刈り込んですっきりです。

切り落とした幹と枝たちは、

父にも手伝ってもらって畑へ。

ちょうど実家の庭木も剪定を終えたばかりらしく、

切られた木の枝たちが二山に積み上げられており、近々燃やすそうです。

と、今年中にやっておくべき外仕事を一通り終え、ほっと一安心ですが、実はちょうど剪定をしている時に一本の電話が。

「脱臼入れてもらってもいいですか?」

サッカー部の監督さんからの電話。

話を聞いてみると、サッカーの練習中にゴールキーパーの学生さんがシュートをセービングした時にゴールポストにぶつかって不良姿勢で落下して肩関節を脱臼してしまったとのこと。

整骨院で骨折や脱臼の整復を応急処置的に行った場合、その後医療機関に行ってもらう必要があるので、遠くにいるようなら病院なりに直接行ってもらったほうが患者さんの負担も少なくなるため、そのようにお話しすることがあるのですが、今回はくぼた整骨院の目の前にある駿台甲府高校のグラウンドでの負傷とのことで、急遽来院してもらうことに。

1年生ゴールキーパーのHくん。

見るからに相当つらそうです。

でもとりあえず実際に脱臼なのかどうかを触診してみます。

あー😫

明らかに上腕骨頭の位置が前方に移動しているのを触知できます。

また三角筋の膨隆も消失しており、肩峰も突出しています。

左肩関節前方脱臼。

そりゃ痛いよね。

外傷性の脱臼の場合、約50%が肩関節の脱臼で、ほとんどが前方脱臼(約97%)です。

さっそく付き添いのRくんに助手をしてもらい、いざ整復。

この時、助手さんがいかにしっかりと身体を支えられるかがけっこう重要なポイントなんですが、上手な補助のおかげもあって「ぼるんっ」という骨頭が関節窩に戻る感触とともに、無事に整復完了しました。

脱臼は整復されてしまえば先ほどの痛みが嘘のように軽くなるため、すぐに普段通りに運動してしまったりしますが、関節を包んでいる関節包は破れており、脱臼しやすい状態になっているため、本当は3週間くらいは安静が必要です。

ということで、その後病院に行ってもらい、肩関節脱臼の応急施術を無事終えました。

脱臼などのケガはスポーツに限らず、日常生活のあらゆるシーンで起こりえます。

これから年末に差し掛かり、大掃除などのふだんやらないことをやる機会も多くなるかと思いますが、みなさまも思わぬケガにくれぐれもお気をつけくださいませ。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院