大掃除は身体を痛めやすい
今日は12月29日。
2019年もいよいよ大詰めです。
仕事もお休みに入り、新年を迎える為に大掃除を頑張っている方も多いのではないでしょうか。
くぼた整骨院も施術室のカーテンを洗濯したり、スチームクリーナーで床を磨いたり、窓を拭いたりとふだんやらないことをやっていきます。
でもこの「ふだんやらないこと」ってけっこう身体に負担がかかるんですよね。
最近になってくぼた整骨院にも、「大掃除をしていたら肩が痛くなった」とか、「昨日大掃除を頑張りすぎたら翌日に寝違えた」とか、「ぎっくり腰になった」と言って来院する方もちらほらいらっしゃいます。
どうしても気合いを入れて大掃除をしていると、ついつい作業に没頭しすぎてしまいます。
すると同じ姿勢を長時間保持することになり、この「長時間の同一姿勢保持」というのは身体にかなりの負担が強いられている状態なので、これが長く続けば続くほど筋肉や関節などに疲労がたまっていき、身体を痛めやすくなります。
また、今このブログ記事を書いている目の前で、妻がスチームクリーナーで床掃除をしているのですが、中腰姿勢→上体を起こす→中腰姿勢という動作を繰り返し行っていることがわかります。
このいわゆる「繰り返しの動作」というのも、身体にはかなりの負担が強いられるのです。
たとえば「窓を拭く」動作にしても肩関節の外転・外旋→内転・内旋動作の繰り返しになりますし、「カーテンを外す、取り付ける」動作にしても、上方を見上げながら腕も挙上させた状態で手首の屈曲・伸展動作の繰り返しで行うため、首や肩、腕全体に負担がかなりかかることになります。
「長時間の同一姿勢保持」「繰り返し・反復の動作」によって身体に疲労が蓄積していき、また寒さや冷えなども加わって筋肉や関節のかたさが出てしまうと、ちょっとした動作でぎっくり腰やぎっくり首になってしまったり、あるいは翌日になってから身体のいろいろな箇所の痛みや不調として現れてくることが多いです。
大掃除で身体を痛めないためのポイント
1年間がんばってきてようやくお正月休みという時に、大掃除が原因で寝違えやぎっくり腰になってしまい、年末年始の予定をキャンセルして寝正月…😭なんてことになったら最悪です。
なので大掃除中でも簡単にできる予防法をいくつかご紹介します。
①屈伸する
膝の曲げ伸ばしです。
腰痛やぎっくり腰の予防には「屈伸」がいいんです。
屈伸を行うと、実は腰の筋肉(筋膜)のなじみが良くなるため、肩幅くらいに足を開いて屈伸を3~5回ほど行うことで、腰痛やぎっくり腰の予防になります。
②前屈・後屈する
上体を前に倒す、後ろに反らすことで、お腹~腰、背中までがストレッチされ、筋肉や関節の「なじみ」が良くなってきます。
腰痛やぎっくり腰になる時はたいてい身体がかたくなっている時が多いです。
なので背骨と背骨の関節、その周囲の筋・筋膜の柔軟性を高く保つことが腰痛やぎっくり腰の予防につながります。
③肩を回す
↑手を肩に乗せて肘を大きく回すように前回し5回→後ろ回し5回を行います。
この体操をこまめに行って肩甲骨を大きく動かすことで肩甲骨周囲筋の緊張が解消され、寝違えや首こり肩こり、背中の痛みの予防に効果的です。
④バンザイする
バンザイする時のポイントは、まず①手のひらを上に向けてバンザイして、②上まで来たら手のひらをクルッと返して横から降ろす。
この方法でバンザイをすると、肩回りの筋肉や筋膜の滑走性が上がり、筋・筋膜・関節のすべりが良くなるため、長時間の同一姿勢や繰り返しの動作によってかたまった筋・筋膜・関節をしっかりとほぐすことができます。
③と④をセットで行うことで相乗効果もよりupします。
以上の4つの簡単な体操を大掃除の合間に、できれば30分おきくらいに行うことで、つらい腰痛やぎっくり腰、寝違え、首肩背中の痛みなどをかなり防ぐことができると思います。
今年も残すところあとわずかです。
これから大掃除をするという方も、上記の体操をぜひ行っていただき、気持ちよく新年を迎えてくださいね。