冷えとぎっくり腰
11月に入り、くぼた整骨院のある山梨県甲府市も朝晩だいぶ冷え込みが増してきている感じがします。
最近は晴れの日が多く、日中は比較的暖かさを感じるのですが、夕方になるとだいぶ冷え込んできます。
日没もどんどん早くなり、少しずつですが確実に冬に向かっているのだなーと実感します。
気温が下がり、寒さが増してくると身体も徐々に冬仕様になってきます。
日々、施術をしていると柔軟性が落ちているなーという方が多くなってきているのに気づきます。
これは身体を硬くして体温を逃がさないようにするためなのですが、反対に「身体を硬くする」ことによって身体を痛めやすくするというデメリットもあります。
最近またぎっくり腰でいらっしゃる方が増えてきているなーという印象があるのですが、これもおそらく冷えによる身体のこわばりが大きな要因となっているのではないかと思います。
重い荷物を持ち上げた時にぎっくり腰になってしまったという方も多いですが、普段の何気ないちょっとした動作で腰に激痛が走りぎっくり腰になってしまったという方もかなり多いです。
筋肉や関節には刺激を感知するセンサーがあるのですが、筋肉や関節が何らかの刺激を受けるとその刺激の情報が脳に伝達されます。
たとえば筋肉が伸びた、伸ばされたという刺激。
普段であれば大したことのない刺激であったとしても、これが筋肉の緊張が強い状態だとセンサーには普段よりも強い刺激として伝わります。
そうするとセンサーは急激に伸ばされたというインパルスを脳に送ります。
その情報を受け取った脳は、「これ以上伸ばされたら筋肉が切れてしまうかもしれないから筋肉や関節を固めて切れないよう(損傷を広げないよう)にせよ」という命令をフィードバックします。
その信号を受け取ったセンサー(関節受容器や筋紡錘・腱紡錘)は、脳の命令通りロックをかけるように筋肉や関節を固めてしまい、ぎっくり腰の完成です。
また、ぎっくり腰と密接に関係しているのが骨盤です。
骨盤は左右に関節があり、通常で1~3㎜ほどの狭い範囲の中で微妙に動いているのですが、冷えや疲労、気圧の変化などによって骨盤のゆがみが戻らず、なにかの拍子に骨盤のゆがみがさらに強くなってロックがかかってしまうことがあります。
腰椎椎間板ヘルニアなどは別として、ぎっくり腰の多くは上記のようなメカニズムで引き起こされていると考えられます。
冷え予防=ぎっくり腰予防
上記のように、気温が下がり身体が冷えると自然と身体が硬くなり、ぎっくり腰になる危険性もぐっと高まってしまいます。
逆に身体が温まっていて柔軟性も高く、血行も良好であればぎっくり腰に見舞われる確率も低くなります。
これからますます寒くなります。
普段シャワーだけで済ませている人はゆっくり湯船につかる、靴下やレッグウォーマーを履くなど、ほんと基本的なことでいいと思います。
腰が重いなーと感じたら、予防的にカイロを腰に貼るのも効果的だと思います。
ちょっとした心がけでつらいぎっくり腰になる確率もぐっと下がります。
とくにぎっくり腰になりやすいという方は、日頃から身体を冷やしていないか一度生活習慣を振り返ってみて今年の冬は万全な冷え対策を行い、ぜひぎっくり腰予防に努めてみてくださいませ。
それでももしぎっくり腰になってしまったら、お気軽にくぼた整骨院にご相談ください。
あなたに最適なケアをご提案いたします。