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『秋の長雨と体調不良を考える』

10月に入り、ようやく心地よい秋晴れに恵まれる日が増えたように思いますが、それにしても9月は雨の日がとても多かったですね。

雨だとあずきともなかの散歩が大変になるので、先月は「散歩に行く朝だけでも雨降らないでほしいな」とつぶやきながら、妻は険しい表情で頻繁にスマホの天気予報を見ては考え込んでおりました。

そんな時、僕は「止まない雨はない」とか言ってみるわけなんですが、妻に完全に無視されて悔しいので、負けじと今度は「陽はまた昇る」とか言ってみると、もしかしたら小さい虫だったら死んでしまうんではないかと思うほどの鋭く冷たい視線で何度も殺されそうになるというくだらないやりとりをしながら秋の長雨をやり過ごしていました。

先月は雨の影響によって、たとえば自転車走行中に雨で濡れた路面でスリップして転倒したり、歩行中に足を滑らせて転倒し、身体を痛めて来られる方がわりと多かった印象で、やはり雨の日は足場も悪くなるので思わぬ事故に遭遇しないよう注意が必要かもしれません。

また雨が多いと低気圧の影響で心身に様々な変化が起こりやすくなります。

気圧が高い状態というのは、僕らの身体は外側から大気圧によって全体を満遍なく押されている状態で、すると身体の中の内圧は下がります。

身体の内圧が下がると、体内の血流はupし、筋肉の緊張もほぐれやすくなります。

反対にくもりや雨、台風が来ているなんていう時はとくに大気圧は低くなるため、身体を押される圧は弱くなります。

たとえば飛行機の中にポテチを持って行くと、袋がパンパンに膨れたりしますが、これがまさに低気圧の影響であり、外側から押される圧が弱まるためです。

気圧が低い時というのは、極端に言えばこの膨張したポテチの袋のような状態に身体がなっているとイメージしていただくとわかりやすいかと思います。

したがって、低気圧の時は身体の内圧は高まり、身体は浮腫んで組織を圧迫し、血行不良やそれに伴う筋肉の緊張が起こりやすくなるため、様々な不調を感じやすくなってしまうというのは、半ば必然とも言うことができるかもしれません。

人間にはホメオスタシスといって、気圧や気温の変化などの外部環境に対して交感神経と副交感神経のバランスを調整しながら身体を常に正常に保とうとするシステムがあります。

自律神経を調整している細胞たちは、気圧や気温変化等の外部環境に順応すべく、がんばるわけなんですが、気圧や気温変化が大きければ大きいほど、あるいは頻繁に外部環境が変化すると自律神経を調節している細胞たちも疲弊してしまいます。

自律神経を司っている細胞たちが疲れてしまうと、交感神経と副交換神経のバランスも崩れてしまい、いわゆる自律神経失調状態となり、心身の様々な不調に繋がりやすくなります。

このように、人は気圧や気温変化の影響を受けやすく、したがって最近までの長雨や度々発生してはしっかりと日本列島に近づいてくる台風によって不調になる人も多くなるというのはその通りかと思いますが、しかしながら『出すことで循環が生まれる/汗かいていきましょう♪』でも書いたように、やはり能動的に身体を動かすことは大切なことで、日頃から運動をしていてしっかり汗をかいている人は様々な変化にも対応しやすく、要するに身体の状態を正常に保とうとする自律神経系のシステムが普段から鍛えられているため、雨や台風など、また季節の変わり目における気圧の変化や寒暖差によって生じる、いわゆる気象病といった症状や病態にもなりにくくなります。

また、食べ物の影響というのも少なからず関係しており、甘いものや精製穀類(米や小麦)、加工食品の摂り過ぎは、知らず知らずのうちに神経や精神を正常に保つために欠かせないビタミンやミネラルの不足を招き、すると神経自体が過敏になってしまうことで痛みや炎症が起こりやすくなるため、とくに気圧の変化や寒暖差が激しい時はそういった食べ物を控えることでも気圧や気温変化による身体への影響も軽減されるかと思います。

しかしながら、雨続きだとやはり明確な不調とまではいかないにしても、なんだかだるいし、寝ても眠いし、あるいは気分的にもなんだか憂鬱だなといったことを感じる人もいるんじゃないかと思います。

よく「先生は気圧とか天気で不調になったりしませんか?」と、患者さんから聞かれます。

僕自身コロナを機に食を見直し、また昨年我が家にやってきた愛犬トイプードルのもなかとのインターバルトレーニングばりの散歩のおかげ?かどうかはわかりませんが、ここ数年は体調を大きく崩すこともなく、わりと元気に日々を過ごすことができているとは思います。

とは言うものの、気圧の変化をまったく受けないかと言ったらそんなことはなくて、日によっては頭が多少痛かったり、身体がだるかったり、なんか胸焼けするなとか、お腹がゴロゴロするなとか、やる気出ないなとか、それぐらいはまあまああったりします。

だからと言って、取り立てて何かしらやるわけではなく、「毎日雨だし、台風も来てるしまぁしょうがないか」と、強いて言うなら前述したように食べる物や食べ過ぎに気をつけたり、早く寝るなどしてやり過ごしているうちに、なんとなく不調も治ったりします。

また、我が家の犬猫たちを見ていても、雨の日はみんななんだか眠たそうな感じで、よく寝ているような気がします。

「だるいから寝とこ♪」なんて思ってるかどうかはわかりませんが、たくさん寝て身体を休めることで、自律神経がちゃんと働ける状態にして外部環境の変化に順応できるようにしているんじゃないかと、そういったことを彼らは本能的にわかっているから、自然と雨の日なんかはよく眠るのかもしれません。

繰り返しになりますが、やはり人間や動物は気圧や気温変化など、外部環境の影響を受けながら生きている以上は、身体にも何かしらの変化が生じるのも不思議ではないと思います。

そして、その変化というのが痛かったりだるかったりすれば、不快に感じて嫌だなと思うのは当たり前なことかもしれませんし、不調が続くと、「なんで治らないんだろう?」とか、「このまま治らなかったらどうしよう」とか、そんなことを悶々と考えて憂鬱になってしまう人もいるかもしれません。

しかしながら、四季があったり、あるいは晴れたり曇ったり雨が降ったりするように、人間や動物にもバイオリズムといって調子の良し悪しの波みたいなのがあるのだから、ある程度は「まぁしょうがないか」と、「またぱぁーっと気持ちの良い晴れの日が続けば調子も戻ってくるでしょ♪」くらいに思っといたほうが、心持ち穏やかにいられると思います。

実際、10月に入ってから気持ちのいい秋晴れがここ数日続いておりますが、患者さんの中には9月は不調だったけれども、10月になってようやく体調も戻ってきたような気がするという方が数名いらっしゃいました。

まさに「止まない雨はない」「陽はまた昇る」ということで、これからまた雨が降ったり台風が来たりと気圧や気候が変わることによって、体調にも何かしらの変化が見られることもあるとは思いますが、そういった時はとくに、前述したように食事や適度な運動、休息、睡眠など、基本的な生活週間を心がけるだけでも、不調も自然と解消されちゃうなんてことも少なくないと思います。

しかしそれでもやっぱり不調だわという方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談くださいませ。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院