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『正義を主張する人々』

僕の内海式精神構造分析法(内海式根本療法)の師匠、内海聡(うつみさとる)先生はこれまで約20年近く、さまざまな市民活動や社会活動に携わってこられました。

そして、いつも弱者側、被害者側、マイノリティ側の人たちとともに活動してこられたのですが、「社会の矛盾を正したい」とか、「理不尽な世の中をなんとかしなくちゃ」とかいう高い志を持って集まってきている人たちで作られているであろう組織であるにもかかわらず、かならずと言っていいほど内輪揉め、内ゲバというような事態が起き、組織が機能不全に陥ったり、組織が解散したり、その組織の中で新たなグループができて内部分裂するといった様を、これまで内海先生はいくつも目の当たりにしてきたそうです。

単純に考えてみても、大義を同じくして集まったのだから、しかも少数派なのだから、そこは一致団結して組織として一枚岩となり、目標のために皆が協調・協力して一致団結していていったほうがいいじゃんて誰もが思うことかと思います。

が、人が集まるところには大なり小なりかならず諍いが起きるというのは世の常でもあります。

たとえ大義が同じであったとしても、人それぞれに考え方の違いがあり、そして何よりも人間というのはいつも自分の正義を主張したい生き物であり、これは日常生きる中でさまざまなことがらにおいて垣間見えます。

食事法一つとってみても、菜食がいいとか糖質制限がいいとか、あるいはさまざまある治療法にしても鍼灸がいいとか◯◯整体がいいとか、極論で言ってしまえば自分のやっていることは正しくて他はダメ、自分のほうが優れていて他は劣っているという、いわば優生思想のような精神性を多かれ少なかれ誰しも持ち合わせていて、表層上で意識してやってる人もいれば、本能として無意識的に発動することで、本人に自覚はないけれども、相手よりも自分が優位に立ちたいという心のあらわれとして、それぞれが自分の正義を主張し合うことで対立が生まれる。

もちろん人が争ったり対立したりするのは、こんなに単純な理由ではなくもっと複雑な要素がいくつも絡み合って起きているかもしれませんが、しかしながら家族でも友人関係でも、会社でも国家間でも、この構図は基本的に変わらないんじゃないかなと思います。

これは新型コロナ騒動でもさまざまなところで目の当たりにすることがありました。

いわゆるマウント取りってやつで、とくに反コロナ反ワクチンの人たちに多く見受けられ、本当に辟易とします。

コロナおかしい!ワクチンおかしい!というのはわかります。

が、さも俺様は何でも知ってるんだぜ的な感じで、えらそうに話してくる奴の話を誰が耳を傾けて聞いてくれるんだよ💢て感じなんですよね。

こういう勘違いヤローはみんなが知らない「真実」の情報を知っている俺様はえらくて知らない奴はみんなバカという心理が滲み出ていて、だから聞かされたほうは、「お前みたいなクソヤローの話を誰が聞くかボケ」と聞く耳を持たなくなり、そしてコロナやワクチンはおかしいと言っている人たちがすべて一緒くたに頭がおかしいとされてしまうので、本当にいい迷惑でしかありません。

彼らはインターネットで聞きかじった陰謀論まがいの情報をただただ垂れ流し、「これが正義だ〜!真実だ〜!」と、自分の存在や能力を他者にアピールしたい、周囲から注目を集めたい、褒められたいという自己顕示欲や承認欲求を満たしたいだけです。

彼らにコミュニケーション能力というものは皆無であり、だから信用も信頼もされず、少数派は少数派のままなのだということを実感します。

自分は何者でどのような社会的な立場にあって、自分にどれだけの影響力があり、自分の話にどれだけの人が耳を傾けてくれるのかを自覚して、また相手に応じて話し方や伝え方を変えながらどうしたら話を聞いてくれるのかを考えながら目の前の人に応対していくという意識を持たなければ、人は信用も信頼もしてくれません。

自分は内海聡ではないんだということを、多くの「自称目覚めた系の人々」が自覚しなければ、いつまでも少数派は少数派のままであり、社会を変えることなど到底できるわけがありません。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院