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『あなたの痛みや不調が治らないのは栄養が足りていないからなのかもしれないという話』

「レバー食べてください」

「貝とかも食べてください」

そんな話を患者さんに最近めっちゃ言ってる気がします。

とくに女性の患者さんに言ってることが多いと思います。

というのも、なかなか痛みが良くならないとか、身体のあちこちに不調があるといった人たちに共通して、「栄養が足りていない」のではないかということを感じるからです。

と、そんなようなことを患者さんにお話しすると、けっこうな確率で「いやいやそんなことはない。ちゃんとバランスよく食べてるし💢」と反論されるわけなんですが、しかしながら「そもそもあなたが良いと思い込んでいる食事のバランスは、果たして今のあなたにとって本当に最適だと言えるんですか?」と言ったところで「うるさいボケ💢」とキレられるのがオチなので、そんな時は穏やかで優しい性格の僕は、なぜそんなことを言うのかということを丁寧に相手の方がわかるように説明してあげます。

僕らの身体には自然治癒力といった素晴らしい自己修復システムが備わっています。

本来ならちょっとした不調や痛み、ケガなどであれば自然治癒力がちゃんと機能することで、状態が良くなっていく、あるいはケガが治っていくというのが自然なことです。

しかし、そういった不調などがなかなか良くならない、あるいは身体のあちこちに不調があるというのは、それらのシステムが正常に働いていないということが言えるかもしれません。

たとえばケガをした患部というのは、組織を修復して治すために酸素や栄養をとくに必要とします。

慢性的な肩こりや腰痛、あるいは自律神経系の不調であっても同様です。

世界的にも著名な栄養学者であるロジャー・ウィリアムス博士は、心身が健康である条件に、46の栄養素が過不足なく身体にあることを挙げています。

これは、46の栄養素が協調しながら、また互いに作用し合うことが健康であるためには必要不可欠であるという理論であり、これを博士は栄養素一つ一つを鎖に見立てて、それらが連なって一つの輪を構成しているという「生命の輪(鎖)」理論と名づけました。

不調と一言で言ってもさまざまあり、どこがどのように不調なのか、あるいは生活習慣の違いによってもその人に必要な栄養素は何なのかも、当たり前ですが違ってきます。

ある人はたんぱく質が足りていないのかもしれないし、またある人は各種ビタミン、ミネラルが足りていないのかもしれません。

みなさんエンプティーカロリーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

エンプティーカロリーとは高カロリーなのに栄養素がスカスカな食べ物の総称であり、菓子類や菓子パン、ケーキ、ジャンクフード、清涼飲料水などが挙げられます。

また、ビタミンやミネラルを削ぎ落とされた精製食品もエンプティーカロリー食であるとも言うことができ、したがってたとえばデスクワークで身体を動かすこともあまりせず、にもかかわらず白米や精製小麦で作られたパンやうどん、パスタなどの主食を毎日3食食べ、またおやつとして上記のような甘い食べ物などを食べていては明らかに糖質過多であり、しかしながら現代においてはそういった食生活をしている人たちは非常に多いのではないでしょうか。

前回のブログ『健康は1日にしてならず/考え方や生き方を見つめ直す』でも書いたように、甘い食べ物や精製されたお米や小麦は血糖値を急上昇させます。

そして、糖質を分解→消化→吸収する過程で身体のビタミンやミネラルを多く消費するため、身体は慢性的なビタミン&ミネラル不足に陥ります。

ビタミンやミネラルのなかには、神経や精神に作用して、それらの安定性を保ち、正常な働きをサポートする重要な役割をしてくれるものがあります。

したがって、身体は不調を治したいと思っていても、それらのビタミンやミネラルが枯渇しているから、要するに治す材料がないから不調や痛みが良くならないのかもしれません。

また、患者さんとお話していると、「食事は野菜中心です♪」という方も非常に多く、とくに女性に多い印象です。

それで「心身の不調はありません♪」て言うのであれば別に何も言いませんが、何かしら心身の不調があり、そしてなかなか治らないのであれば、今一度ご自身の食生活を見つめ直してもいいかもしれません。

「野菜はヘルシーで健康的♪」と思っている人は多いかと思います。

そして、「肉はカロリーが高いし、脂身なんて身体に悪い!」と思っている人も多いのではないでしょうか。

たしかに飼育過程での抗生剤やホルモン剤などの影響によって、身体に悪影響を与えうるという側面があることは否定しません。

しかし、そういった問題がなければ栄養といった観点からも、肉も脂身も適度に食べるべきです。

たとえば動物性油脂に含まれるアラキドン酸は細胞膜を構成する重要な脂肪酸の一種であり、脳細胞の形成に関わり、学習力や記憶力、認知機能を高める働きをしたり、ホルモンの原料になったり、また免疫機能や血圧の調整にも寄与するなど、重要な役割を果たします。

また、魚の油に含まれるDHAやEPAには炎症を抑制し、痛みを起こしにくくする作用があるため、こちらもやはり積極的な摂取が望まれます。

そして、肉や魚、卵などの動物性食品には、損傷した組織の修復に必要不可欠なたんぱく質や必須アミノ酸が豊富に含まれています。

と言うとまた、「納豆とか豆腐とかでたんぱく質摂ってるんで大丈夫です♪」っていう人もかならずいます。

が、栄養の吸収率でいうと、動物性食品のほうが植物性食品よりも圧倒的に吸収率がいいんです。

要するに肉や魚、卵や貝などの動物性食品のほうが野菜などに比べて「身になりやすい」ということです。

食事法にもそれぞれ特性があり、ざっくり言うと肉食は栄養補給で、草食は解毒やデトックスの食事法です。

そして、レバーや貝類、今の冬の時期でいえば牡蠣なんかは良質なたんぱく質をはじめ、ビタミンやミネラルの宝庫であり、したがってなかなか不調が良くならないとか、いつまでも痛むといった症状がある人は、もしかしたら治す材料が足りないから治らないのかもしれず、だから積極的にそういった食べ物を食べてくださいってお話しするんです。

野生動物たちは狩りをして獲物を捕らえると、真っ先にレバーを食べ、子供たちにもそれらを食べさせます。

また、はるか昔の先住民たちは、現代のような血縁関係だけの家族といった概念ではなく、母が自ら産んだ子供を育てるというのは当然ですが、村自体が一つの家族(コミュニティ)として存在し、大人たちはみんなが子供たちの親であり、村全体で子供を育てていたそうです。

そして、当時は現代のように食べるものが有り余っているという状況ではなく、食料も限られていました。

なので、男女が婚姻を結んでも出産する順番を決めていたそうで、たとえば「次はAさん夫婦に子供を産んでもらおう。Aさんの次はBさんじゃ」という具合に一度に人口が増えすぎないようにコントロールしていたそうです。

そして、男たちが狩りをして得た獲物は、とくにレバーなどの栄養が豊富なものほど、元気な赤ちゃんを授かり、健康に産んでもらうために、次に妊娠&出産を控えている女性に優先的に食べてもらっていました。

先住民や野生動物たちは、誰に教わったわけでなくとも、生きていくために食べるべきものを生き物としての本能でわかるのかもしれません。

患者さんと接していて、「レバーとか牡蠣とかどんどん食べてください♪」て思う人ほど、そういった食べ物が苦手だったりします。

が、今まで草食ベースの食事をしていて調子が悪いという人が、動物性の食品を積極的に摂るようになって問題が解消されるというケースは非常に多く、逆もまた然りです。

したがって痛みがなかなか良くならない、身体のあちこちに不調があるといった原因の一つにもしかしたら栄養が足りていない、いわゆる栄養失調なのかもしれないという視点を持ち、問題を解消するためにはこれまでの食事法を見直すことも大切かもしれないということです。

野菜を食べるなといっているわけではありません。

前述したように、現代人は糖質(炭水化物)過多傾向にあるため、野菜(イモ類やカボチャなどは糖質が多いので食べ過ぎは要注意です)や肉類はどんどん食べて、そのかわり糖質を控えてくださいということです。

当たり前ですが、僕らの身体(心や精神も)は普段から食べているものでできています。

食事を見直すのは今日からでもすぐにできることかと思います。

痛みがなかなか良くならず、身体のあちこちに不調があり、これまで動物性の食品、とくにレバーや貝類などはあまり食べてないなぁと心当たりのある方は、ぜひとも今日の晩ご飯はしじみの味噌汁とレバニラでも食べて栄養補給してみてくださいませ♪

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院