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『父と柿と』

毎年この時期になると、受付カウンター下に柿が置かれます。

実はこの柿、父が作っているのですが、ご自由にどうぞ〜的な感じで欲しい方に持ってってもらってます。

で、息子の自分が言うのもなんですが、この柿すごく美味しいです。

お店で売られている柿よりも断然美味しいんじゃないかとも思います。

みなさまにも大変好評で、よく「出荷してるのー」とか聞かれるんですが、ぜんぜん売り物にはしていません。

「売ればいいのにー」とか「あんなに美味しい柿なら売らないともったいない」とか言われたりもしますし、僕も父に「売れば?」的なことを以前に言ったこともありましたが、「売ってお金を得るよりも、食べたい人にどんどん食べてもらって喜んでもらったほうがいいじゃんか」と言われたのをよく覚えています。

ですが、食べてくれた人ならわかってもらえると思いますが、父の作った柿はほんとに美味しいんです。

「なんであんなに美味しくなるの」てよく聞かれるよと父に伝えた時も、「別に特別なことはしちゃいんけどな」と言って父はにこにこしているだけなんですが、施術をしながら柿畑のほうを眺めると、父の軽トラが停まっているのを1年を通じてよく見かけるんですよね。

柿の手入れは年明けくらいから剪定が始まり、肥料をやったり、摘果?摘蕾?作業があったり、さらに雑草対策などなど、さまざまな工程を経てようやく秋に収穫を迎えます。

たぶん父の性格からすると、ひとつひとつの工程をすごく丁寧にこなしているんだろうなと推測がつきます。

父の作った柿を食べていると、なんだか父の人柄がよく表れているような気がするなと思ったりもします。

実は僕の父は定年までずっと甲府商業で先生をやってたのですが、そんなこともあって父のことをよく知る先生や、教え子の方、地域の方々、友人知人など、たくさんの方がくぼた整骨院に来院してくださります。

たしかに息子に面と向かって親父のことを悪く言う人はいないとは思いますが、それでも父を知るたくさんの方から「本当にお世話になった」とか、「本当にいい先生で」とか、そういった話をよく聞きます。

また、「窪田先生の息子がやってる整骨院てことで聞いたんだけど」て言って来る患者さんもいたりします。

これも、息子の自分が言うのもなんですが、父は誰からも慕われ、信頼され、尊敬されている、そんな人です。

父はまじめで人に優しく、困っている人がいたら助け、人が嫌がるようなことでも自分が引き受けると言うような、利他的でけっして損得勘定だけでものごとをはからない人だと思います。

まさに、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の人かよと思ったりもします。

息子ながら純粋に「すごいなぁ」と思いますし、息子ですがけっして真似はできないよなぁと思います。

たぶんこれから先も、そういった意味合いでも父を越えることはできないんだろうなとも思います。

父、美文75歳。

今朝もくぼた整骨院の隣の敷地を草刈りしてました。

刈り払い機で草刈りすると、きまって腰が痛くなるので、明日また施術しに来るような気がしますが、そんな父も今日75歳の誕生日を迎えました。

ということで、身体に良さそうな?ケーキを買い、愛犬パグのあずきと実家に届けに行きました。

父も母もあずきのことをとても可愛がってくれます。

70歳を越えたくらいから、腰が痛いとか肩が痛いとか言って施術しに来ることが増えたような気がしますが、まぁそれでも息子である僕自身で父をケアできるのは良かったなと思います。

また、今年もみなさまから大変ご好評をいただいた柿も、今シーズンはほぼ終わりだそうですが、施術をしたり水素を吸ったり還元くんのお茶を飲んだりしながら父にはまだしばらく元気でいてもらって好きなゴルフを存分にしたり、また来年もみなさまに喜んでいただけるよう、まだまだ美味しい柿作りに励んでもらいたいと思います。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院