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『すねの内側が痛い~シンスプリントと疲労骨折~』

冬から春にかけて多いシンスプリント

走る系の部活動をやっている高校生に多いシンスプリント。

とくに冬から春にかけて、すねの内側が痛いといって来院する選手が多い感じがします。

この時期は走り込みをかなりするらしく、身体の状態を確認してみると、患部周辺だけでなく下半身全体的にパンパンに張っている選手が多いです。

シンスプリントになる要因

おもにすねの内側に痛みが出るシンスプリントですが、人によってはすねの前側や後ろ側にも痛みを訴える場合もあります。

しかしどれも原因は走りすぎなどで繰り返しの負荷が蓄積することによって起こります。

すねの骨=脛骨に付着している「ヒラメ筋」「後(前)脛骨筋」「長(母)趾屈筋」などの筋肉がオーバーユース(使い過ぎ)によって疲労を起こし、それらのかたくなった筋肉に脛骨が繰り返し引っ張られることによって骨膜に炎症が起きる為、「過労性骨膜炎」ともいわれています。

また、シンスプリントの症状を訴えてくる選手たちにほぼ共通して言えるのが、①足裏のアーチの消失、②股関節と足関節のかたさです。

①足裏のアーチの消失(土踏まずがない)

「足裏のアーチ」≒「土踏まず」は足裏からの衝撃を和らげるための、いわばクッションのような役割を果たしているのですが、もともと土踏まずがない人は足裏からの衝撃がもろに加わってしまう為、筋肉への負担がかなりかかってしまいます。

さらに土踏まずがないと、地面を踏み込んだ時に筋肉が伸ばされながら収縮するような負荷が加わりやすくなってしまう為、筋肉や骨への負担もさらにかかることになり、シンスプリントの発症リスクが高いです。

②股関節と足関節がかたい

シンスプリントの痛みを訴えて来院する人には、かならず股関節や足関節等の柔軟性を確認します。

するとみなさん股関節と足関節がかたい人がかなり多いです。

人は身体の各筋肉・各関節が連動して動くから「走る」「跳ぶ」などのすべての動作が可能になります。

股関節と足関節の柔軟性が乏しいと、これも土踏まずがないのと同様に、走る際の負荷がもろに患部に加わることでその不可に耐えられなくなって痛みとして発症してしまうのです。

シンスプリントに対するケア

くぼた整骨院でのシンスプリントに対するケアは

①炎症が強い場合は炎症を抑える
②原因となっている筋・筋膜の緊張をとる
③股関節や足関節の柔軟性を向上させる
④骨盤を矯正する

上記の4点を重点的に行っていきます。

シンスプリントは患部だけのケアでは痛みをとることは難しく、患部&全体的な身体のバランスを確認しながら施術を進めていきます。

シンスプリントは放っておくと本当に厄介な症状でもあります。

すねの内側が痛いなと思ったら、早め早めの対策が大切です。

すねの内側の痛み、我慢しすぎると疲労骨折します

そうなんです。

シンスプリントを我慢しすぎると、疲労骨折してしまうんです。

我慢して我慢して我慢して、我慢できなくなって病院に行ったら疲労骨折してた、なんてこと珍しくないです。

けっして無理はしないでいただきたい

とくに高校に入学したての新一年生や、レギュラー争いに負けられない選手たちは、なかなか練習も休むことができずにかなりの痛みをこらえて練習を継続してしまう子たちも少なくないと思います。

ですが、シンスプリントを我慢しすぎて疲労骨折にまでなってしまうと、数か月にわたって練習を休まなければならなくなったり、また疲労骨折の種類によっては予後があまり良くないものもあり、手術をして長期間休んでも復帰したら再発というようなケースにまで発展する危険性があるのです。

なので、すねの内側に痛みがある場合はけっして無理はしないでいただきたいのです。

思い切って練習を休むことも、時には必要なのです。

最近走り込みが続いてすねの内側が痛いなーという方は、お気軽にいちどくぼた整骨院にご相談ください。

おひとりおひとりに最適なケアをご提案し、痛みからの卒業を全力で応援いたします。