10月中旬から昨日までにかけて、ぎっくり腰&股関節痛&坐骨神経痛がすごく多かったです。
似たような症状が続く時は本当によく続きます。
こういうことって以前から意外とよくあります。
たとえば足関節の捻挫の人が来たと思ったらそのあとも捻挫が続いたり、あるいは寝違えが何人も続いたりします。
施術を生業としている人にとってはあるあるなことかもしれません。
10月18日の週から気温がぐっと下がり、急に冬が来たみたいな季節感になったこともぎっくり腰や股関節痛、坐骨神経痛が増えた大きな一因だと思います。
冷えると筋肉もこわばり、血行も悪くなることで交感神経系が優位となり、痛みも感じやすくなってしまいます。
急激に気温が下がったことで環境の変化に身体が順応しきれなくなり、自律神経系のバランスが崩れることでさまざまな痛みや不調につながりやすくなってしまいます。
くぼた整骨院では患者様からの聞き取りや症状の出方、お身体の状態を確認しながら施術を進めていきますが、明らかな炎症性の症状以外のものであれば基本的には最初に温めることが多いです。
ただ温めるだけでも「さっきより少し楽かも」という方が少なくありません。
温めると交感神経が鎮まって副交感神経が優位となるため、痛みの閾値(痛みを感じるライン)が上がることでたとえば同じ筋肉の緊張具合であっても、あるいは痛みを感じていた動作を行っても痛みが意識に上らない、痛みとして認識されなくなるんですよね。
温めて痛みが変わらないにしても、温めてから施術を行うほうが効果が得られやすくなるかなとも思います。
自律神経系と痛みについては『交感神経と痛み』も参照していただけると幸いです。
また、ぎっくり腰や股関節痛、坐骨神経痛にしても骨盤のゆがみが影響している場合が多く、骨盤矯正はたいてい行うのですが、ひどい坐骨神経痛で下肢にかけて激しい痛みやしびれがあるような症状の場合は、Hi-voltageや微弱電流、超音波療法などの物理療法で、過敏になりすぎて強い痛みを感じさせている神経の興奮を鎮める施術を中心に行っていくケースもあります。
股関節痛と軸調整
股関節は肩関節と同じ「球関節」であり、身体のなかでも可動域が広い関節です。
また股関節は立位や歩行時には体重の重力と床反力を常に受けている荷重関節であり、股関節に作用する筋肉たちをうまく連携連動させることで股関節自体への負担を分散・軽減させながら、姿勢の維持や歩行などに大きな役割を果たしています。
股関節に痛みを出す病態もさまざまありますが、何らかの原因で股関節を取り巻く筋肉たちの筋バランスが崩れてしまい、股関節の「軸ズレ」が起きてしまうことで痛みにつながる場合が多々あります。
軸ズレが起きた股関節は、たとえば鼠蹊部にある筋肉はあまり働いていないけど臀部側の筋肉は過緊張状態になっていたり、あるいはその逆だったりという感じに筋肉構成がちょっと変化することで軸ズレを起こし痛みとして現れてしまいます。
そんな時は股関節の軸調整を行うことで筋肉構成が再編され、痛みが消失していくことが多いです。
股関節の軸ズレが大きい場合、股関節の可動域も減少し、股関節を少し動かすだけで痛みが出たり、またひどいと歩くのもままならないほど悪化してしまうことも少なくないため、早めに対処して行ったほうがよいと思います。
これからますます寒くなり、体もこわばり血行も悪くなってさまざまな不調に陥りやすくなります。
当たり前のことですが、適度に身体を動かしたり、湯船にゆっくり浸かるなどして身体を冷やさない、しっかり温めるといったことをこれまで以上に意識して体調管理に努めていきたいですね。
つらいぎっくり腰や股関節痛、坐骨神経痛でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院
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