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『急に顎(あご)が開かなくなった顎関節症に骨盤矯正が著効を示したケース』

顎関節と骨盤は関係している

2021年7月7日

どこかしら痛めると来てくださるHさん。

この日は「急に顎(あご)が開かなくなった」と訴えて来院されました。

6月下旬、久しぶりのライブ観戦した帰りに娘さんと何気なく話をしようとした時に口が開かないことに気づき、口を開けようとすると左顎関節部に痛みがあり、それ以来ほとんど口を開けられなくなってしまったとのことでした。

問診時に口を開けてもらおうとしても、たしかに全然開いてない😅

もともと首~肩こりもあるHさん。

この日もいろいろと診させてもらうと首や肩まわり、顎周囲部の筋緊張も強く、おそらくあごの痛みによってもまたさらに緊張が増してしまっているような感じです。

詳しくお話を伺ってみると、今はコロナの影響でライブ観戦中の声出しはNGなため、口を大きく開けたりはしていなかったみたいですが、頻繁に腕を上方に突き上げたりしながら激しく飛び跳ねていたそうです。

うーん🤔

そうなるとますます骨盤があやしい😏

というのも、臨床上いわゆる顎関節症的な症状に骨盤のゆがみが関係しているケースが非常に多いからです。

今回Hさんのケースでは、ライブ中に飛び跳ねている時に食いしばったりして顎関節部に負担がかかっていることは大いにあるかと思います。

ですが口を大きく開けたりはしていないとのことなので、繰り返し飛び跳ねたことで骨盤にゆがみが生じてそのまま固まってしまったことによる、骨盤の機能障害が顎関節部に不具合を生じさせている可能性も大きいかなという推測です。

実際に骨盤を診てみると、やはりゆがみが強く出ているので、なんとなく骨盤矯正でいけそうな気がすると思い、とりあえずまずは首~肩、背中まわり、あご、頭部など上半身の調整から入り、ここで一度

窪田「口開けてみてください」

Hさん「...。」

あまり変化なし😅

はい、骨盤やります。

骨盤をしっかり探ってみると、左も右も矯正ポイントに抵抗感がみられたのですが明らかに左側のゆがみが強い。

一通り矯正してからいちど確認。

窪田「口開けてみてください。」

Hさん「あ、開くぅ~!」

窪田「さっきよりいい?」

Hさん「ぜんぜん違う!」

窪田「微調整しますね」

内心、「やったー!」て言いたいところですが、平常心を保ちつつまた骨盤⇒胸椎⇒肋椎(背骨と肋骨の関節)などを調整して再度確認。

窪田「どうですか?」

Hさん「口開けても痛くない!」

今回のHさんのケースは顎関節と骨盤が関係していることを示す典型的な症例だったのかなと思います。

やはり骨盤とあごは密接に関係し合っています。

たしかに骨盤を矯正してもまったく変化がみられないケースも多々存在します。

しかし良くなるものも非常に多い。

Hさんには、今よくてもまたゆがみが戻ったりすると痛みがぶり返したりまた口が開かなくなったりすることもあるので、そうなったらすぐ来てくださいねとお話してお帰りいただきました。

お帰りになる際、会話の内容は忘れましたが、Hさん「あっはっはっ」て笑っていて「そういえば、あご痛くなってから痛くて笑えなかったから久しぶりにこんなに笑った気がする」とおっしゃっていました。

そんなことを言っていただけると、本当に施術家冥利に尽きます。

そういう時、この仕事をやっててよかったなと本気で思える瞬間です。

この瞬間瞬間が、施術家にとっての生きがいなのだと思います。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院