精神構造分析法は、クライアントの隠れた精神性や本人がけっして自覚・認識することのない深層心理を探っていき、抱える問題の原因をクライアント自らの内側にいくつも見つけ出し、認知や発想を180度転換することによって根本的に問題を解消するための方法論です。
精神構造分析については、◯内海式精神構造分析法や◯内海式精神構造分析法の記事一覧をお読みいただけると幸いです。
精神構造分析法は、内海聡医師によって東洋医学などの古典医学をベースに、その他様々な技法を組み合わせて体系化された根本療法であり、そこには「周波数」と「深層心理」という2つの重要な概念がその根幹を成して存在しています。
万物にはすべて固有の周波数というものが存在します。
そして、周波数が近しいもの同士は引き寄せあったり同じ形をとることがわかっています。
周波数はすべてにあり、それは物質だけではなく、感情や病気にも固有の周波数があります。
たとえば、Aという病気を患っている人は、Aという病気の周波数を自分が持っているからということですが、人間誰しも病気になんかなりたくないと思っていることと思います。
しかし、それは表層心理(顕在意識)においてそう思っているだけであって、自らではけっして自覚・認識できない深層心理(潜在意識)において、その病気の周波数を持っているからその病気になっているということです。
また、文字や言葉も例外ではなく、それぞれに固有の周波数が存在します。
そして、言葉には同じ言葉であっても複数の意味を持つものがあり、そういった言葉は日常の中で数多く垣間見ることができます。
たとえば「頭痛」は文字通り「頭が痛い」という病態や症状を表す言葉として、日頃から使われる言葉かと思いますが、「頭が痛い」という言葉は病態としての「頭が痛い」以外の意味があることは、みなさんもご存知かと思います。
要するに「頭が痛い」とは、「悩みがある」とか「解決すべき問題を抱えている」という意味として、日常的にも普通に使われている言葉です。
また、「甘い」という言葉がありますが、これは味覚としての「甘い」という意味以外に、「考えが甘い」とか「甘ったれ、甘えん坊」など、「厳しくない」という意味として日常会話の中でも非常に多く使われているのではないでしょうか。
このように、「頭痛」や「甘い」という言葉のように、一つの言葉の中に複数の意味が内在していて、尚且つその人の「性質や様(さま)」、「精神性」を表す言葉というものがあります。
上記の言葉はその言葉自体に複数の意味があることが一般的にも知られている言葉ですが、精神構造分析法では、前述した近似している周波数は近づいたり同じ形をとるといった相似形理論(フラクタルの法則)に基づいて、すべての言葉はその言葉が本来持つ表面的な意味だけではなく、その裏には隠された意味が存在するという考え方から、たとえばクライアントが会話の中でよく使う言葉であったり、あるいはクライアントが抱える症状や病歴、やっている仕事などの事柄において、それらに隠された裏の意味を考察していきます。
たとえば、「子宮がん」「卵巣がん」「乳がん」は、女性特有のがんと言えるかもしれませんが、みなさんはなぜその場所にがんができるのかを考えたことはあるでしょうか?
この世におけるすべての事柄は原因があるから結果があり、したがってそこにはたまたまとか、偶然とか、運が悪かったなどということは存在しません。
遺伝だからとか、そういう体質を持って生まれたからなどというのも、たしかに理由の一つにあるかもしれませんが、これもまた精神構造分析においては、なぜそういう遺伝的要因を持ち合わせている一族なのかということも考察しなければならない事柄であり、そのあたりのことについては、『業(カルマ)や因縁を考察する〜一族の罪の伝承と因果応報〜/内海式精神構造分析法(内海式根本療法)』を参照していただけると幸いです。
まず「がん」と聞いて、みなさんはどんなことを連想するでしょうか?
人によって様々かと思いますが、がんなので「死」を連想する人も多いかと思います。
したがって、がんとは死につながる悪いもの、それらが塊となって存在しているものと言うことができるかもしれず、またその場所にがんができるということは、言い換えるとその場所自体の否定を意味していると言ってもいいかもしれません。
次に、子宮とはどんな場所なのかを考えてみます。
子宮は文字通り、子供の宮=子供の家であり、子供を育てる場所です。
したがって、子宮にがんができるということは、子宮自体を否定したいということの表れであり、転じて「育てたくない」という隠れた精神性があるのではないかと考えます。
次に、卵巣がんを考えてみます。
卵巣は「卵の巣」であり、卵子を作るところなので、ここにがんができるということは、「作りたくない、産みたくない」ことを暗に示唆していると言えるかもしれません。
それでは乳がんはどうでしょうか。
乳がんもまた、女性特有の病気であると言うことができ、しかしながら子宮と卵巣は身体の中の臓器ですが乳がんは乳房=外臓器のがんです。
乳房とはどんなものかを連想してみます。
女性の象徴(美やエロス)、子供におっぱいをあげる働きなどが挙げられるかと思います。
したがって、乳房にがんができるとは「女性性の否定」「あげたくない」というようなことを連想してみてもいいかもしれません。
上記は一例に過ぎませんが、これらは一種の比喩表現であり、このように直接的な喩え(たとえ)ではなく、様々な言葉や言い回しなどにおいて、表面的ではない裏の意味を暗に示すような比喩表現を「隠喩・暗喩」=「メタファー」と言います。
精神構造分析法においては、すべての事柄にメタファーが存在するという考え方から、表向きの言葉の意味から裏に隠された意味や精神性を類推していきます。
前述したように、クライアントの抱える病気や症状、仕事、会話の中で繰り返し使われる言葉や言い回しなどにおいて、想像や妄想を膨らませながら、まさに連想ゲームのようにして、それらの事柄の裏にある隠された精神性を考察していきます。
これは専門用語で自由連想法と言い、上記のような言葉や、クライアントが多用する言い回しなどのメタファーを考察していくと、深層心理に埋没している無自覚の精神性がおぼろげながら透けて見えるようになり、したがってメタファーの考察もまた、クライアントが抱える問題の原因を知るための重要なヒントとなります。
繰り返しになりますが、すべての事柄においてメタファー=言葉の裏に隠れた精神性は存在します。
もしかしたら、あなたの頭痛は解決すべき問題を抱えているから頭が痛いのかもしれないし、あるいは甘いものばかり欲している人(糖質依存)は自分に甘く、すべてにおいて依存的であり、それゆえに様々な問題が生じているのかもしれません。
あなたが抱えるつらい症状や病気、あるいはあなたがよく口にする言葉や表現には、どんなメタファーが隠されていると思いますか?
ぜひみなさんも想像力や妄想力を膨らませながら、連想ゲームのようにご自身が抱える問題のメタファーを考えてみてください。
もしかしたら、これまで考えてもみなかった自分の内側にある隠れた精神性を知ることができるかもしれません。
山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院

