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『詐欺師と嘘つきにだまされるのはなぜか?』

9月14日(土)、内海聡先生の「社会学&生き残り講座」の8回目に行ってきました。

この講座は全10回の講座で、政治、歴史、社会学、社会システム、宗教学、思想学、経営学、コミュニケーション、精神構造分析の応用などなど、各回さまざまなテーマで「これからますます生きにくくなっていく日本で、いかにサバイバルしていくか」を学んでいく講座です。

で、今回のテーマは「詐欺師や嘘つきの特徴とそのだましテクニックについて」、そして「だまされる側の心理的理由とどうすればだまされずにすんだのか」でした。

内海先生はかれこれもう20年近くさまざまな分野における社会活動を行い、また経営者として病院やNPO法人、政治団体、通販サイト、福祉施設、保育園等の運営を行ってきた中で、多くの詐欺師や嘘つきたちを見てきたそうです。

今回の講座は今年初めて新設された講座で、僕たちは第1期生になるのですが、他の受講者の方々は内海先生とのお付き合いが長い方も多く、それこそ10年前から今日に至るまで、内海先生が出会ってきた詐欺師や嘘つきたちの歴史を聞かせてくれたのですが、僕は詐欺的なことにいまだかつて引っかかったことがなく、そんな自分はなんて平凡な人生を歩んできたんだろうと思えるほど、内海先生をはじめ、みなさんいろいろな経験をされていてびっくりです😅

僕なんかは思い返してみても、だまされた!みたいな経験はあまりなく、しいて言うなら数年前に生活保護を受けているという人が直接来院し、腰を痛めたから施術を受けたいと言ってきたんですね。

生活保護の方は市役所で所定の手続きをとってくれれば窓口負担なく施術可能なのですが、もう市役所の人には話をしてあって、あとで書類をくぼた整骨院に送っておくから通っていいと言われたとのこと。

ちゃんと施術をする前に市役所に確認しなかった僕が馬鹿なのですが、実際に腰がつらそうだったし、施術をしたんですね。

で、あとで市役所に電話してみたところ、そんなことは聞いてないです、と。

まじかよと思い、その生活保護の人に電話しても電話にはもちろん出ないし。

後の祭りですね。

また、僕も昔はいろいろな手技や施術法をセミナー等で学んでいた時期がありました。

で、そういったセミナーで教えている施術者のなかにはゴッドハンド的な人もいて、実際にデモで被験者に対して施術をするんですが、こちらから見るとこれ良くなっとる??的な感じでも、まさに俺様感満載に「ほらこんなに良くなっとる!可動域も広がっとる!」みたいなことも多々あったり、またそのゴットハンドの先生を信奉しているまわりの人たちはそれを見て、おー!みたいな反応しとるし、こういう時はもうなんか背筋がざわざわしてくるんですよね。

代替療法業界ではあるあるかもですね。

ということで、これまで生きてきた中で、こんな詐欺師や嘘つきに出会ったorだまされたという経験を持つ受講生のみなさんの発表から、詐欺師や嘘つきの特徴やだましテクニック、そしてだまされるほうの心理やどうしたらだまされずに済んだのかを考察してみると….

①まず詐欺師や嘘つきの特徴として、頭の回転が早く、口がうまい。そして、かならずきれいごとを吐く。また、社会的な地位や名誉、肩書きがちゃんとある人もいて(本人が言ってるだけの場合もある)、それゆえ権威に弱い人々は、それだけですぐに信用し、だまされる。

人間にはさまざまな欲求が存在する。「〇〇したい」とか「〇〇になりたい」というのは誰もが持つ感情であるが、これに劣等感が+されるといわゆるコンプレックスとなり、劣等感(コンプレックス)が強ければ強いほど、人はそれを解消しようとするのだが、だます側は人々のコンプレックスを見抜き、それをくすぐることに非常に長けており、ここにだます側とだまされる側の一つの構図が完成する。

②反対に、弱者を装う詐欺師もいる。そういった詐欺師は自分はこんなに大変な思いをし、つらい経験をしているので助けて欲しいと相手の良心につけ込んで訴える。被害者意識が強く、これは自分は悪くなくすべてまわりが悪いのだから助けてもらって当然という深層心理の表れであり、自己を正当化し、他者に助けてもらうことしか考えていない依存心の塊である。

しかし、正義感が強く、助けることで感謝されたい、喜んでもらいたいといった自己の承認欲求を満たしたい人はこういった詐欺にすぐに引っかかる。

前述した僕のケースもこれに含まれますね。

ちなみに、受講生で内海式根本療法セラピスト兼ふとん屋さんを経営しているMさんは、こういったケースでふとん代を踏み倒されそうになったという経験が数回あったそうです。

ということで、詐欺師にだまされないためにはどうするのか?ですが、

①のパターンだと社会的な地位や肩書きがあってもすぐに人を信用しない。口がうまくてきれいごと言ってる人ほど気をつけるべきであり、言葉ではなくその人がこれまでやってきたこと、行動と結果を徹底的に調べる。

②の場合は、弱者を見ると助けてあげたいという正義心やありがとうと言われたいという承認欲求が起こることは一種の本能的な情動なので、これを止めることはできないですが、これらを自覚した上で同情しない、ほっとくことです。

それと、「暇(ひま)」っていうのもだまされる要因の一つとして挙げられたのですが、たしかに忙しくしている時のほうが余計なことをあれこれ考えないと思いますし、いろいろなことに構っていられないとも思います。

逆に暇だと人間ろくなこと考えずにいろんな欲求を満たそうとしてだまされてしまうってこともあるかもしれず、なるほどって感じですね。

みなさんも詐欺師や嘘つきにだまされた!という経験はありますか?

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院