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『心身一如という考え方』

ロジャー・ウィリアムス博士の「生命の輪」理論

このブログでもたびたび書いておりますが、コロナ禍になってからとくに食と健康に対する興味が深まり、関連する書籍を読んだりDVDを見たりして食事に対する意識がガラッと変わり、食生活を見直したことで以前に比べてだいぶん身体の調子が良くなっていることを最近とくに実感します。

主食を玄米に変え、甘いものを摂らなくなり(まったく食べないわけではないです)、間食をしない。

おもにこの3点を実践したことで、別に「やせたい!」と思っているわけではないですが、自然と体重も減っていってコロナ騒動以前に67㎏だった体重は今は55㎏くらいを行ったり来たりで落ち着いています。

なので久々にいらっしゃった患者さんからは心配されることもありますが、先ほども書いたように今が自分史上もっとも健康なんじゃないかなと思うほど、すこぶる調子がいいです。

「〇〇を食べて健康に!」とか「健康のための〇〇食事法」などなど、現在は食と健康に関してさまざまな情報であふれていると思いますが、僕自身は食べるものに偏りのないようとにかくバランスよく何でも食べることを心がけています。

季節ごとに旬の食べ物を食べるのも楽しみの一つですし、さいわい食べ物に好き嫌いはなく、何を食べてもたいていはおいしいなーと思えるので助かります。

世界的にも有名な栄養学者のロジャー・ウィリアムス博士が提唱した「生命の輪」理論ていうのがあります。

これは生命維持に重要な46の栄養素が過不足なくバランスよく摂れていることが健康を保つ上で非常に大切であるというもので、これら46の栄養素が協調し、相互に作用しあうことで生命活動を維持している理論を「生命の輪(くさり)」という表現で示したものです。

46の栄養素一つ一つを小さな「鎖(くさり)」に見立て、鎖同士が結びつきながら大きな一つの輪を形づくっており、生命力の強さはこの鎖全体の強さであり、たとえば45の輪が強くてもなかに1つだけ弱い輪があり、それが切れてしまえば大きな輪の連続性は失われてしまいます。

ウィリアムス博士いわく、上記46の栄養素が一つでも絶対必要最低水準を下回ると不調や病気になるそうです。

健康を保つうえでかかせない「心身一如」という考え方

たしかに身体の健康を考えた時、上記の「生命の輪」理論を意識した食事というのは非常に大切なことだと思います。

僕らの身体は食べたものでできており、三大栄養素である炭水化物、脂質、たんぱく質はもちろん、神経伝達や各種ホルモンの生成を行ったり相互に作用しあって生体恒常性の維持に必要なビタミンやミネラルなどは健康を保つうえでなくてはならない栄養素です。

しかしバランスよく食事してさまざまな栄養素を過不足なく摂っていれば不調や病気にならないのかといえば、当たり前ですがそんなことはなくて、心身ともに健康であるためには「精神的な部分」がかなり影響してくると思います。

これは、たとえば単純にストレスが精神に影響して心身の不調につながるなどということだけではなく、もっと根源的に存在するその人自身の考え方だったり、さらに言えば思想や哲学などが影響するということです。

たとえばインドのサドゥーと呼ばれる修行僧で、水も飲まず食べ物も食べずに何十年も生きている人が実際に存在します。

にわかには信じがたいですよね。

しかし東洋思想に「心身一如(しんしんいちにょ)」という言葉があります。

「心と身体はつながっていてお互いに影響し合っている」という意味です。

さすがに常人では飲食をまったくせずに生きていくことはできないですが、「精神は肉体を凌駕する」と言うように、心のありようや精神性も「生命の輪」と同様に、健康を保つためにはとても大切な要素であることは間違いないことだと思います。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院

参考資料
・医学不要論 内海聡 著 2018年
・内海聡のFACT内海塾DVD栄養・糖・油 2015年