「外反母趾」や「浮き指」など、現代人の足指は退化している
足の指ってすごく大事なんです。
でも現代人は足指本来の機能が退化してしまっている人が非常に多いです。
原因の一つに「靴」の存在が大きいです。
時代とともに靴の機能性が高くなり、自分の足指で踏ん張って地面をグリップする必要がなくなったことで、次第に足指で地面をとらえる、掴むといった、本来備わっている機能が弱体化してしまいました。
またビジネスシーンにおいて、硬い革靴を長時間履くことで革靴のなかで足指が固定され、歩行時にも足指を使わず足指の付け根に重心を集中させる歩き方をすることで、次第に足指の筋力が低下して「浮き指」などの症状になってしまうほか、女性ではヒールを履くことで荷重と床反力の力のベクトルがちょうど親指の付け根が外側に向かうような力になってしまい、外反母趾になる人が非常に多いです。
膝の痛み、腰痛、肩こりetc…足指の退化がさまざまな不調の原因に
足の親指は主に身体を支える働きを担っており、小指は身体の左右の動きを制御するなど、それぞれ重要な働きをしています。
しかし、足指が退化することでじゅうぶんにその能力が発揮できなくなってしまうと、身体はバランスを崩しやすくなり、それをカバーするために本来使わなくていい筋肉を使って身体を支え、動かすこととなります。
このように間違った身体の使い方をすることで、全身のバランスがさらに崩れ、スポーツのパフォーマンス低下やケガにつながってしまいます。
また全身のバランスが崩れることで姿勢も悪くなり、首肩や腰、膝の痛みとなって現れてくる場合もあります。
足指の退化は足だけでなく、全身に負担をかけることになるのです。
足指を動かす、筋肉全体をほぐす「足指間マッサージ」で足指機能を改善
「ファイテントーケア」は足指にストレッチを加えて刺激することで、周辺の筋肉やインナーマッスルまでほぐして足を本来の状態へと改善します。
また、足指に歩行時の正しい動きを記憶させることで、歩行時にしっかりと地面を掴むことができるように足指の機能を改善します。
身体のバランス維持に欠かせない「メカノレセプター」
わたしたちの足の裏には「メカノレセプター」という受容器があり、足の裏からかかる圧力や強さなどを感知し、バランスを崩さないように身体の姿勢や傾きを制御する体内センサーをはたらかせています。
脳では、目や三半規管から得た情報とメカノレセプターから送られてきた情報を複合的に解析し、身体がまっすぐになるように、また転倒しないように各筋肉に指令を出し、全身のバランスをとっているのです。
それによりボディバランスの保持がしやすくなり、運動時におけるパフォーマンスの向上やケガの予防にも大いに役立ちます。
しかし現代において多くの人は、メカノレセプターの機能をうまく使えていないのではないかと思います。
たとえば浮き指があればメカノレセプターははたらくことができません。
また、たとえば外反母趾で親指が人差し指に乗っかってしまっている場合には、親指のメカノレセプターは人差し指からの圧力を夜眠っている間も常に感知し続けてしまいます。
これでは夜寝ている時も立っているのと同じ状態になり、交感神経が優位になることでじゅうぶんにリラックスできず、寝つきが悪くなったり、眠りが浅いなどの睡眠障害にも繋がりかねないのです。
健康な身体は健康な足指から
現代は高機能化した靴に加えて電車やバス、車移動が多くなり、歩く機会が昔の人に比べてだいぶ減ってしまいました。
このことも足のコンディションを悪くしている一因でもあります。
人が本来持っている足指の機能を取り戻し、足指で地面をしっかり捉え、大地を掴むことでスポーツのパフォーマンス向上、ケガの予防、ひいては全身の痛みや不調の予防・改善につながるのです。
みなさまの健康の一助に、ファイテントーケアをお役立ていただければ幸いです。
山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院