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『脳と身体の関係について』

日々、施術をしていると、まぁ一概には言えない部分もありますが、「女性は身体の左側」に、「男性は身体の右側」に痛みや不調など症状が出やすい傾向にあることを実感します。

もちろん仕事などその人の生活スタイルによって、酷使しているところに痛みが出ているなんてことは当たり前にありますが、「なんでかよくわからんけど痛くなるのはだいたいきまって左側(or右側)なんだよね」ていう人もけっこう多いんですよね。

現場で観察していると非常に興味深いです。

実は身体の痛みや不調の出方には、「脳(思考性)」が密接に関係しており、身体は脳の影響を大きく受けることで、さまざまな症状として現れてきます。

左脳と右脳

たとえば左脳の脳梗塞になると、右半身に麻痺が起こったりします。

反対に、右脳が障害されると左半身に麻痺が起こります。

このように身体の左側は右脳の影響を受け、身体の右側は左脳の影響を受けます。

そして、左脳と右脳はそれぞれに使われ方にも違いがあります。

たとえば、左脳は男性脳などとも言われ、論理的に物事を考えたり、計算したり、仕事の時などに優位になる傾向があります。

反対に、右脳は女性脳と言われ、おもに感情や本能的なこと、感覚的なことを司ります。

左脳領域に関すること

男性、夫、息子、父親、祖父、論理性、理屈、仕事、金銭面、体力など

右脳領域に関すること

女性、妻、娘、母親、祖母、感情、本能、直感、母性愛、美容、恋愛など

このように、脳であっても左脳と右脳とで使われ方に違いがあり、これが「女性は左側、男性は右側」に症状が出やすい理由かと思います。

たとえば、首や肩が痛い、つまるといった症状でも、仕事のことばっかり考えていたり、忙しくてなかなか休めなかったり、仕事上でのストレス過多などによって「右側」の首や肩に症状が強く出るなんてこともあるかもしれません。

また、いつも子供や家族を心配している、家事や育児、介護で疲弊している、家庭内不和、ストレス、女性性の悩みなどが「左側」の首や肩に痛みを出しているなんてこともあるかもしれません。

あるいは、よく「〇〇の肩にかかっている」とか「肩の荷がおりた」とかいう言い方ってありますが、肩に何らかの症状が出るということは、何か重い責任があなたにのしかかっているから、かもしれません。

必ずしもそう、というわけではないかもしれませんが、「当たらずしも遠からず」でけっこう当てはまることが多かったりもします。

数年ぶりに来院されたAさん、40代女性。

不意に伸びをした?か何かで肩甲骨のあたりがピキッとなって肩〜背中、次第に上腕部〜前腕部にまで痛みが出るようになってしまいました。

施術後はだいぶ症状も和らぐのですが、会社に行って仕事をし出すとまた徐々に痛みがぶり返してしまい、という感じで施術を継続しておりました。

詳しくお話を聞いてみると、Aさんは最近転職してある1人の先輩にいろいろと仕事を教えてもらっているとのことなのですが、仕事がというか、いろいろと大変だそうで😱「研修期間が終わったら痛みなくなっちゃうんじゃないですかー」とお話ししていたんですね。

そんなこんなでようやく研修期間を終えられたAさん。

まだ痛み自体がゼロになったわけではないそうですが、それでも来院当初のひどい痛みはだいぶ改善され、日常生活でも仕事でも痛みを気にすることなくいられるようになったそうです。

繰り返しになりますが、身体に出ている症状がすべて脳の影響を受けてというわけではないと思います。

しかしながら『心のありようと腰痛について』『心身一如という考え方』などでも書きましたが、心と身体はお互いに影響し合いながら密接に関係しており、また脳の思考性や潜在意識的な部分が身体の各箇所にさまざまな症状を出しているということも、けっして少なくありません。

「研修期間が終わったら本当に痛くなくなっちゃいました〜😅」とAさん。

いずれにしても楽になってよかったです✌︎

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院

参考資料
・内海塾DVD「東洋医学の応用と四元素論」2017年