055-234-5455

『陰極まれば陽に転ず/「怒り」をエネルギーに転換する』

今日は2月5日。

昨日が立春なので、暦の上ではもう春なのですね。

たしかに先々週くらいからの寒さのピークも和らぎ、今日なんかはいつものようにあずきの散歩で風土記の丘に行っても風も穏やかで日差しも心地よく、少しずつですが確実に春に向かっているような感じがしてうれしくなります。

当たり前だと言われるかもしれませんが、やはりどんなに厳しい寒さが続いても、「陰極まれば陽に転ず」と言うように必ず春が訪れるものだなぁとしみじみ実感します。

Oさん30代男性。

Oさんは10代後半〜20代前半くらいまで腰痛がひどく、また何度もぎっくり腰を繰り返し、そのうちにヘルニアとも診断され、仕事も満足にできない時期が続き、精神的にも相当しんどかったそうです。

またお医者さんからはこのままでは運動なんて絶対にできないし、手術するしかないと言われてしまいました。

Oさんはスポーツクラブのインストラクターだったのですが、その時のお医者さんの「手術以外は絶対無理」的な言いっぷりや態度にだいぶイラッ💢ときたそうなんですね。

で、「ちくしょー!自分で腰痛をどうにかしてやるんだ!」と思い立ち、身体のことをあらためて勉強したり、またもともとスポーツクラブのインストラクターだったということも幸いしてか、腰痛改善のための筋トレやさまざまな運動を試行錯誤しながら実践したそうです。

最初のうちはトレーニングがきつくて大変だったそうですが、「自分で治すんだ!」という強い信念のもと、地道に肉体改造を続けた結果、長年悩まされていた腰痛もほぼなくなり、手術を受けるどころか病院に行くことすらなくなったそうです。

まさに「陰極まれば陽に転ず」を体現したOさん。

「どん底まで落ちたらあとは上がるだけ」とよく言ったりします。

たしかにその通りかなとも思います。

しかし、「どん底から這い上がる=悪い状況を脱却し、抱えている問題(症状)を解消する」ために必要な条件みたいなものがあるのではないかと思います。

結果にはかならず原因があり、原因があるから結果となって現れます。

本来、自分の問題は自分自身でしか解決することはできません。

また、本来そういったことがらに対して不快な症状を押さえ込むだけの対症療法は不要であり、したがって問題(症状)を解消するためには、自分が抱えている問題(症状)はなぜ起こっているのか?原因は何なのか?を直視して、自分自身でとことんまで考え抜き、徹底的に自分自身と向き合うことが必要不可欠なことかと思います。

そして、人間の感情に「喜怒哀楽」てありますが、どん底から這い上がるためには「怒り」の感情ってすごく大事な要素なのではないかと常々思っています。

たとえば、「見返してやる!」「ギャフンと言わしたる!」みたいな感じで、単純に怒りのエネルギーは状況を好転させるための原動力や起爆剤となりえますが、そのためには抱えている問題(症状)や陥っている状況は自らが引き起こしていることを自覚し、自分自身が落ちるところまで落ち切り、「なんて自分はバカだったんだ」と自己卑下し、人のせいにせず、被害者意識を捨て、依存心をなくし、自分の身体は自分で治すという自覚を持つことができた時、自然と自分自身はなんて恵まれているのだろうという「感謝」する気持ちが芽生え、すると「チクショー😡こんなんじゃダメだ!変わらなきゃ!」と、はじめて怒りのエネルギーが原動力や起爆剤となり、トラウマやジレンマといったものも乗り越えることができ、「陰極まれば陽に転ず」につながっていくのではないかと思います。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院