遺伝子組み換え食品、ゲノム編集食品とは何か
山梨と言えばフルーツ王国と言われているように、たくさんの果物が作られています。
とくにブドウや桃なんかは名産地として全国的に有名だと思いますし、山梨県民はブドウや桃を「買うものではなくもらうもの」と思っている人も多いかと思います。
くぼた整骨院にいらっしゃる方々にもブドウや桃を作られている農家さんも多く、施術をしながらいろいろなお話が聞けて興味深いです。
またブドウや桃の種類も作られている農家さんによってさまざまで、こんなに種類あるんだというほど多いです。
「より甘く」、「より大きく」といった特性を持たせるため、品種改良によって数多くの品種が作られるようになったそうです。
かけ合わせの品種改良は、それまで自然界に存在したもの同士を人為的に交配させて新しい品種を作ることを言い、昔から世界中で行われており、また自然界でも起こりうる可能性がある方法ですが、かけ合わせの品種改良は非常に時間がかかるうえに必ず望み通りの特性を持つ作物ができるわけではありません。
そこで注目されたのが今回のテーマでもある「遺伝子組み換え」という方法です。
かけ合わせの品種改良よりも短時間で、しかも確実に希望する特性を持った作物を作りだすことができる技術であり、とくに海外では農作業を軽減するという建前で遺伝子組み換え作物の普及が進んでおり、今や地球上では日本の国土の5倍以上の面積で遺伝子組み換え作物が育てられています。
そして、最近では遺伝子組み換え技術をさらに進歩させた「ゲノム編集」という技術がすでに確立され、すでに実用化されつつあります。
これは大まかに言うと遺伝子を破壊し、変異を起こさせる技術です。
しかしながら、「遺伝子組み換え作物」も「ゲノム編集食品」も人為的に作られた「自然界には存在しない不自然な食べ物」です。
遺伝子組み換え作物を食べることのリスク
現在では日本で遺伝子組み換え作物は作られていませんが、海外で作られた大豆やトウモロコシ、ジャガイモ、てんさい、アルファルファ、菜種などの遺伝子組み換え作物が輸入されており、それらから加工食品、調味料、食品添加物などが作られています。
しかし日本の食品表示制度では納豆やスナック菓子など、33品目の食品については表示義務がありますが、それ以外の食品では表示義務はありません（2022年2月現在）。
また直接的ではありませんが、家畜の飼料としても遺伝子組み換え作物の大豆が多く使われており、これも食品表示に書かれていることはほぼありません。
食べ物に関する遺伝子組み換えの歴史は30年程度ですが、遺伝子組み換え作物を食べ続けることで①がんや腫瘍の発症、②アトピーなどのアレルギー疾患の誘発、③不妊や奇形、障害等のリスクになることが、海外でのさまざまな実験や研究によって報告されています。
ゲノム編集食品を食べることのリスク
ゲノム編集とはDNAを構成する数多の遺伝子の中から一部の遺伝子に傷をつけて変異を起こさせる技術です。
たとえば遺伝子の中から身体を大きくする遺伝子を壊すと本来のサイズより小さい植物や動物が誕生します。
反対に身体が大きくなることを抑制する遺伝子を壊すと本来のサイズより大きく成長する植物や動物が誕生します。
ゲノム編集は遺伝子組み換えよりも新しい技術なので、食料としての危険性については研究が不十分とされていますが、遺伝子を操作することから食べ続けると遺伝子組み換え作物と同様の病気が発症する危険性が指摘されています。
また目標以外の遺伝子を壊してしまったり（オフターゲット）、ゲノム編集した遺伝子と通常の遺伝子が入り乱れること（モザイク）により、それまでになかった生物毒やアレルゲンの発生が懸念されています。
ヨーロッパの国々では安全性が立証されていないものは規制して、まずは国民の健康と命を守ろうということで、遺伝子組み換え作物と同様にゲノム編集された作物についても規制する方向で進んでいますが、日本ではすでにゲノム編集されたトマトが市場に出つつあります。
さらにじゃがいもと小麦がそれに続こうとしています。
その他にも畜産物や水産物の研究も進んでいます。
近い将来、スーパーマーケットでもゲノム編集された農畜産物が当たり前のように店頭に並ぶ日が来るかもしれません。
しかし現在の日本の食品表示制度では、ゲノム編集で作られた農畜産物であることを知らせる表示は任意となる可能性もあり、もしそうなった場合は知らないうちにゲノム編集食品を食べてしまうことも考えられます。
せめてゲノム編集された食べ物を買うか買わないかの判断は消費者が行えるべきだと思います。
少なくとも僕自身としては、自然界には存在せず、遺伝子操作によって強引に作られ、身体に悪影響が起こりうる遺伝子組み換え作物やゲノム編集食品は極力食べなくないなと思います。
山梨県甲府の整骨・整体 くぼた整骨院
参考文献 ・まんがで簡単にわかる！日本人だけが知らない汚染食品～医者が教える食卓のこわい真実～2019年 ・まんがで簡単にわかる！毎日の食事に殺される食源病～医者が教える汚染食品から身を守る方法～2022年 原作 内海聡 まんが くらもとえいる
