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『土壌微生物のはたらきと腸内細菌の話②』

実は昨年からくぼた整骨院の表エリアは、シルバーさんにお願いして1か月に1回ペースで草取りや草刈りなどのお手入れに来ていただいております。

裏のエリアは以前に防草土(固まる土)と防草シートで草対策を行っていたので、これまではある程度きれいに保たれていたのですが、時間とともに最近では徐々に土が堆積して草が生えるようになり、また防草土の割れ目からも草が生えてくるようになり、草取りをちょっとさぼったらけっこう草ボーボーになってしまいました。

ということで、今日は久しぶりに朝から草取りです♪

以前に敷き詰めた防草土の上に堆積した土から生えている草がほとんどなので、深くまで根が張っておらず、だいぶ抜きやすいのですが、それでもある程度きれいにするまで1時間以上かかってしまいました。

それにしても粗悪な環境でも生きていくことができる草たちの生命力のすごさをあらためて実感します。

また、草取りをしていると草の根もとに生息しているダンゴムシの集団やアリの巣、その他さまざまな虫たちと遭遇するのですが、草たちと虫たちはちゃんと共生しているんだなーなんてことを考えながらも、一思いに草を引き抜くのだから人間(自分)は本当に💩野郎だと思います😈

植物と動物、そして土壌微生物たちによる共存共栄関係で自然界は成り立っていると言います。

土壌微生物は枯れた植物、虫や動物のフン、あるいは死骸を食べる。

微生物たちのうんちやおしっこなどの代謝物が植物の栄養となる。

動物は植物を食べて糞をする。

動物の糞はまた土壌微生物の栄養となる、というように絶えず循環しています。

高度に文明が発達した現代社会に生きていると、ついつい忘れがちになってしまいますが、本来は人間も自然の一部であり、自然から離れれば離れるほど健康を保つことが難しくなると言います。

人間の身体には自らの細胞の数よりも多い100兆を超える細菌やウイルスなどの微生物たちが住み着いており、彼らのはたらきのおかげで僕たち人間は健康に生きることができます。

腸内には炭水化物を分解する菌群、脂質を分解する菌群、たんぱく質を分解する菌群、野菜などセルロースを分解する菌群などが存在し、僕らが食べたご飯、肉や魚、野菜をそれらの腸内細菌たちも食べるのです。

そして彼らのおしっこやうんちなどの代謝物がミネラルやビタミン、アミノ酸となるのです。

また、最近の研究によって免疫の70%は腸内細菌が関係していることがわかっています。

あらゆる酵素やホルモン、ドーパミンやセロトニンといった別名「幸せホルモン」、神経伝達物質の材料は腸内細菌が作っており、したがって僕らが食事をするということは、自分のために食べているのではなく、僕らが健康でいるために欠かすことのできない物質をせっせと作ってくれる腸内細菌たちのためといっても過言ではありません。

なので日頃から腸内細菌を殺し、腸内バランスを崩すことになりかねないさまざまな添加物満載の食べ物は極力避け、彼らに元気でいてもらえるよう、彼らが喜ぶものを食べなきゃって自然と思うようになってきます。

先日のブログ記事『ザクロが折れた/土壌微生物のはたらきと腸内細菌の話』でお話していたザクロも、株から生えてきていたひこばえたちがぐんぐん伸びてきました。

長年ガーデニングをされているJさんいわく、果樹は実を成らせることを焦ると失敗するとのこと。

1年目とかは蕾ができてもあえて摘蕾して栄養が幹にいくようにして幹を太くしっかりさせることが大切だそうです。

なるほど💡たしかに桃栗三年柿八年とかって言いますね。

一般的にザクロの結実にはだいたい3~5年ほどを有するらしく、やっぱり地道に育てていくほかないのですね。

除草剤噴霧事件、根元から折れる事件を経て、「二度あることは三度ある」ではなく今度こそ「三度目の正直」で、結実まで土壌微生物たちの力を借りながら、大切に育てていきたいと思います。

山梨県甲府市の整骨・整体 くぼた整骨院

参考文献
・腸内細菌はすごい! 健康長寿の最大兵器 佐々木淳 著 2020年
・無肥料栽培を実現する本 岡本よりたか 著 2021年